鹿児島県・与論島の24時間降水量、観測史上1位記録 奄美地方南部は10日、150㍉予想も
与論島では8日昼頃から断続的に雨が強まり、同日424・5㍉を記録した。9日も降り続き、午後6時半現在の24時間降水量は594㍉。1978年の観測開始以来史上1位の記録となった。降り始めからの降水量は、1年間に降る量の3分の1にあたる600㍉を超すとみられる。 午後になり激しい雨はいったん落ち着いているものの、地盤が緩んでいることにより土砂災害の危険度も高まっている。 名瀬測候所は9日午後4時、防災メッセージを発表。与論町には土砂災害警戒情報(警戒レベル4相当)、和泊町と知名町に大雨警報(土砂災害)を発表(警戒レベル3相当)している。その他の奄美地方の市町村でも、10日にかけて大雨警報を発表(警戒レベル1)している。 奄美地方では、暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が非常に不安定な状況が続いており、10日にかけて引き続きこの状況が続く。同日夕方にかけて、局所的に雷を伴い、非常に激しい雨や激しい雨が断続的に降り、大雨となる恐れがある。 10日にかけて予想している1時間最大降水量は、いずれも多い所で北部・南部50㍉、十島村30㍉。午後6時までの24時間の予想最大降水量は、多い所で北部120㍉、南部150㍉、十島村100㍉。 与論町では、10日にかけて土砂災害に厳重に警戒を呼び掛けている。このほかの奄美地方でも、警報級の大雨となる可能性がある。また、与論町、和泊町、知名町では、警報が注意報に切り替わっても再度警報を発表する可能性がある。奄美地方は、10日昼前まで土砂災害に警戒が必要だ。