「仕事と回復のバランスがうまく取れません」フィンランドテニス界のエースが早々にシーズン終了宣言!<SMASH>
男子テニス世界ランク85位のエミル・ルースブオリ(フィンランド)が心身の休養を理由として一足早く今季終了を発表した。海外メディア『UBITENNIS』が報じている。 【動画】ルースブオリが準優勝した2024「香港オープン」決勝ハイライト 昨年3月のマイアミ・オープン(ATP1000)でマスターズ初のベスト8進出を果たし、同4月にはキャリアハイの世界37位をマークした25歳のルースブオリ。 今季も1月の香港オープン(ATP250)で決勝進出、2月の「ABNアムロ・オープン」(ATP500)と「カタール・オープン」(ATP250)の2大会で8強入りするなど好調を維持していた。 しかし最近は不振に陥っており、ツアーはおろかチャレンジャー(下部大会)でもベスト8以上に勝ち進めない状況が続いていた。現在行なわれている今季最後の四大大会「全米オープン」では、初戦でアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/現4位)と対戦するはずだったが、開幕直前に出場を辞退。また今月中旬にフィンランド代表として参戦予定だったデビスカップ・グループステージ(男子国別対抗戦/デ杯)もすでに欠場を発表している。 ルースブオリは9月4日に自身のX(@EmilRuusuvuori)を更新。今季終了の旨を記すとともに、デビスカップにはサポートメンバーとしてチームに帯同することを報告した。 「ご存知の通り、この1年は大変な年でした。子どもの頃から夢見てきたことを達成しましたが、仕事と回復のバランスがうまく取れませんでした。(心身ともに)大きな負担がかかっているため、今年の残りはテニスを休み、心身の健康の回復に集中することを決めました。 このため、私はデビスカップの出場メンバーには入りません。ただし代表チームは私にとって非常に大切な存在なので、チームを応援するために一緒に帯同します。皆さん、残りの夏を楽しんでください」 現在はランキングを85位まで落としているルースブオリ。ただでさえ過酷なテニスツアーで勝ち続けなければならないプレッシャーは相当のものだったのだろう。ひとまずは休養に専念し、新シーズンの開幕とともに元気な姿を見せてほしい。 文●中村光佑