ライアン・テダー、ワンリパブリックのニューALや【パリ五輪】公式ソングついて語る
コカ・コーラ社とのパートナーシップにより、【パリ・オリンピック2024】の公式ソングを制作したワンリパブリックのライアン・テダーが、米ビルボード・ニュースとのインタビューでそのプロセスについて明かした。 キャリア初期からコマーシャルや映画、TVシリーズの音楽を書いていた彼は、「音楽で生計を立てようと決心していました」と語る。楽しかったものの、一時期はそれが自身の音楽活動の限界だろうと思っていたそうだが、その経験こそが、「Hello World」と題されたグウェン・ステファニーとアンダーソン・パークが歌う楽曲を作詞作曲・プロデュースするのに最適な人選となった。 この楽曲の制作について彼は、「楽しいと難易度が高いの完璧な組み合わせでした。間違いなく、僕の人脈が試されましたね。国際オリンピック委員会(IOC)とコカ・コーラ側が希望するアーティストのリストがあって、それらのアーティストが交わる場所を見つけなければなりませんでした」と話している。 オリンピックを見て育ったテダーは、体操、陸上、水泳の観戦を欠かしたことはなく、マイナー・スポーツにも興味があると言う。そして彼はすでに米ロサンゼルスで開催される2028年大会のことを考えており、「2028年の曲は90年代初期から中期のヒップホップ、でもビーチボーイズもいいですよね」と語っている。 テダーがオリンピックを見る時間があるのは驚きだ。彼のスケジュールは他のアーティストへの楽曲提供やプロデュースだけでなく、自身のバンド、ワンリパブリックの活動も含まれているからだ。バンドは今年7月に6thアルバム『アーティフィシャル・パラダイス』をリリースした。このプロジェクトには、米ビルボード・ソング・チャート“Hot 100”でTOP10入りを果たした映画『トップガン マーベリック』のヒット曲「I Ain't Worried」のほか、「Hurt」や「Runaway」などが収録されている。 彼は、「このアルバムで最も奇妙なことは……そして次のアルバムもまた違うものになるでしょうね、僕たちは常に変化をつけようとしているから。でも、これは多かれ少なかれ、僕らのアルバム・サイクルの終わりを象徴しているんです」と述べ、リード・シングル 「West Coast」が約2年前にリリースされたことに触れた。その次にリリースされた「I Ain't Worried」が「West Coast」を“絞め殺した”と彼は語っており、このアルバムで最も有名な曲になった。 将来的にもプロジェクトが控えている彼は、テイト・マクレー(彼女のセカンド・アルバム『シンク・レイター』のエグゼクティブ・プロデューサーを務めた)と“毎日”次のことについて話している。彼は笑いながら、「今朝、彼女にメールしましたよ」と言うが、これからのことについては言えないと付け加えた。「労働意欲に関しては、彼女はオリンピック・レベルの集中力を持っています」と称賛している。彼はまた、ロザリアやサブリナ・カーペンター(彼は「Please Please Please」よりも「Espresso」の方が好きだそうだ)と仕事をすることを熱望しており、最近はラッパーとの仕事も増えている。 彼はこれらのセッションを通じ、ワンリパブリックの大ヒット曲の一つである「Apologize」のリミックスについて考えるようになったと語り、“今、大ヒットする”と述べている。「もう17年経ったので、今がその時です。望ましいラッパーが誰なのか見極めたい。[中略]ジャック(・ハーロウ)にそれとなく言ってみました。去年21サヴェージと一緒にレコードを作ったんですが、彼のスタッフに“彼は‘Apologize’を好きですかね?”って聞きました」と彼は話している。 自分のヒット曲の再レコーディングに関しては、テイラー・スウィフトのたゆまぬ努力を認めている。「昨日、誰かが“彼女はいつ大統領選に立候補するんだ?”って言っていました。それは史上最大の圧勝になるでしょうね。でもそんなことしない方がいいですよ」と彼は笑いながらテイラーに向けて言い、「彼女にはまだまだ書く曲があるでしょう。彼女は非常に多作で……僕は数え切れないほどのインタビューで、(一緒に仕事をした中で)最も才能のある人が誰なのか話してきましたが、(ポール・)マッカートニーには度肝を抜かれましたし、次がテイラーです」と語っている。