“日本初”の純木造8階建てビルが竣工!アキュラホームを手掛けるAQ Groupが掲げる「木造建築普及」その先に見据えるものとは?
モデル・タレントとして活躍するユージと、フリーアナウンサーの吉田明世がパーソナリティをつとめるTOKYO FMのラジオ番組「ONE MORNING」(毎週月曜~金曜6:00~9:00)。「NEW TREND ONE」のコーナーでは、今、新しい生活の中で注目されているアイテム・企業・人物などにフォーカスします。 9月26日(木)の放送では、「純木造8階建てのビル」に注目! 株式会社AQ Groupの代表取締役社長・宮沢俊哉(みやざわ・としや)さんをゲストに招き、国内初の純木造8階建ての本社ビルや木造建築の可能性について伺いました。
◆8階建ての純木造ビルが遂に完成!
去年8月、当コーナーで「日本初!“免震装置”に頼らない“耐震構造”で作られた純木造8階建てのビルが埼玉県さいたま市に建設中」という話題をお届けしました。そのビルが2024年3月31日に竣工、すなわち工事が完了し、話題を呼んでいます。そのビルは、国内初の木造軸組工法による8階建てビルで、木造注文住宅を手がける「アキュラホーム」でおなじみ「AQ Group」の本社ビルとして建てられました。ユージはAQ Group本社ビルに訪問し、宮沢社長から詳細を伺いました。 従来の木造ビルは、構造体に耐火ボードを貼ってからもう一度木を張る「ハイブリッド木造建築」がほとんどです。宮沢社長は新社屋について「今回のビルはコンクリートや鉄を構造体には使っておりません。ビスとか金物といった小さなものは使っているんですけれども、一般的に言われている大きなものを使っていないのが大きな特徴の1つです」と説明します。 木造建築は多くのポテンシャルを秘めた建築ですが、100年前に起きた関東大震災以降、耐震性や耐火性という側面からも“木造は弱い”ということで、木造建築は3階建てまで、そして中・大規模の建物は木からコンクリート・鉄骨へ置き換わった歴史があります。 一方で、木造需要の活発化をはかり、国では建築基準法の改正が徐々に進んでおり、近年に大きな改正が見込まれています。「いまの街並みがコンクリートジャングルから森の景観に近づいていける可能性が大きくあると私は思っております」と力を込めます。 木造は耐震性能、耐火性においてコストがかさんでくるという課題がありますが、AQ Group本社ビルでは、アキュラホームで培ってきた従来の戸建て木造住宅のノウハウを大いに活用し、熟練した木造の職人による施工によって、課題解決を実現しました。 「木材は大変高価なものですが、我々は住宅用で一般的に普及している価格帯の材木を仕入れています。そして、施工する職人さんも手慣れているエキスパートたちを起用することで、コストパフォーマンスを実現することができたんです」と宮沢社長。 新社屋を純木造で完成させたAQ Group。次なるチャレンジは木造建築に賛同する中小ゼネコンや工務店との協働です。「我々の構造計算技術や防耐火技術という唯一無二の技術を(中小ゼネコンに)公開しながら、全国津々浦々までコンクリートから森へと木造復興を目指す「フォレストビルダーズ」として仲間を募り、ノウハウを提供しています」と、木造建築のさらなる普及を通した「全国の街づくり」にも言及しました。 今回紹介した「AQ Group」の純木造本社ビル内の様子や、今後の取り組みについて、ユージが宮沢社長にインタビューした模様はTOKYO FM公式YouTubeチャンネルの動画で公開中です。 (TOKYO FM「ONE MORNING」2024年9月26日(木)放送より)