「賞金稼ぎ」と呼ばれたコシノジュンコ~亡き親友・高田賢三への思い~
変化し続けるコシノジュンコ
――コシノさんは、いまどんなことをしたいのですか。 コシノジュンコさん: 欲張りな性格ですから、あれもしたい、これもしたいとしゃかりきになって動いています(笑)。2025年大阪万博のデザインや、夜空をキャンバスにした花火のデザイン、そして最近では能とファッションのコラボレーションにチャレンジしました。基本はファッションですけど、それからさらに広がってデザイン全般。建築やインテリアもやっています。けれどそれはファッションという土台があってのことですから、「あなたは何屋さん?」と聞かれないよう、若い人には、まず確たる実績を作りなさいとアドバイスしておきます。 また、ああしてこうしてと計画を練っても、その先にある目標がなければ自分を見失います。自分はなにをしたいのか。なるべくはやくそれを見つけて、人一倍その目標に向かって邁進することが大事ではないでしょうか。まず興味を持ったらやってみること。私はいまでも、「あれをやるんだ!」という強い目標を持ってやっていますよ(笑)。 ――それにしても若々しくお元気ですが、秘訣を教えてください。 コシノジュンコさん: 年が年ですから、変わらずにいるにはつねに変えつづけなくてはならない。で、満足してはいけない。自分の不満なところを、努力して、変えつづける。ほら、なにもしないと、しぼんじゃうでしょう?(笑)。なにかしら方法を講じてみる。人によってやり方は違うから、それはセンス次第かも。 健康面では週2回パーソナルトレーニングをしています。運動は、運を運ぶって書きますよね。体を動かすと気分が上がります。来年は聖火リレーで地元・岸和田を走る予定なので、聖火トーチを掲げるイメトレしながら、200mlペットボトルを片手に持って、ひたすらジムで走っています(笑)。 そして食事や睡眠を十分取るのも基本。あとは、ストレスを溜めないことが一番ですね。我慢しないで、あまり神経質にならないこと。なにごとにも前向きに考えて、くよくよしないでいると、元気になりますよ。 ――コシノさんは、若いアイドルやタレントとのコラボレーションでも人気があります。そんなコシノさんの生き方に憧れる人もたくさんいますね。 コシノジュンコさん: はい、憧れてください!(笑)。 やっぱり元気が一番。年齢が若くても、元気がないと老けて見えます。いろんなことに好奇心を持って、人生を楽しみましょう。