有刺鉄線デスマッチ「五感に訴えるもの」 大仁田厚さん、プロレス人生50年語る 下田で講演会
「有刺鉄線電流爆破デスマッチ」で知られるプロレスラー大仁田厚さん(67)のデビュー50周年記念講演会が22日、静岡県下田市民文化会館で開かれた。レスラーとしての半生を語った。 大仁田さんは故・ジャイアント馬場さんの付き人を務めた。身長2メートルを優に越える馬場さんの巨大なプロレス用パンツを大仁田さんが忘れ、近くにあった外国人選手のもので代用したエピソードを紹介した。 全日本プロレスを引退、復帰後、自ら立ち上げた団体「FMW」の地方興行が当初は選手20人に対し観客5人だったと説明。それでも代名詞となった「有刺鉄線―」を考案したのは「新日本プロレスをはじめとしたメジャー団体に勝つため、(観客の)五感に訴えるものを考えた結果だ」と明かした。 対戦したくなかった選手に長州力さんを挙げ、現在のバラエティー番組での姿に「丸くなりすぎてオレは面白くない。昔はとがっていた」と振り返った。 激動のプロレス生活を歩んできたが「思い立ったら行動してみろ。悪いことをしてるわけじゃねえんだ」と聴衆に心構えを説いた。 講演会は市民有志による実行委が主催した。
静岡新聞社