別府八湯100カ所「感謝」込めダンスで巡礼 市内に通い活動15年…「しげやん」こと北村成美さんが動画で町のぬくもり発信
「しげやん」こと、大分県別府市にゆかりのあるダンサー・振付家の北村成美(しげみ)さん(53)が、別府八湯100カ所の温泉を巡り、湯の恵みに感謝するダンス100作品を「奉納」する旅を始めた。居住する関西から15年間、別府に通い、ダンスを通して市民と触れ合ってきた。町や人のぬくもりを動画や写真を通じて発信する。 国内外で活動してきた北村さんは2009年、別府現代芸術フェスティバル「混浴温泉世界」に参加したことがきっかけで、市民との縁が生まれた。以降、別府八湯温泉祭りや市民文化祭「ベップ・アート・マンス」などにたびたび参加し、各所でダンスを披露。トレードマークの金色のアフロヘアーで親しまれている。市制100周年にちなんで100湯巡り挑戦を決めた。 初日は12月上旬。午前6時半ごろ、オープニングイベントとして北浜の山田別荘の温泉で足湯をした後、湯からインスピレーションを受けた独創的なダンスを披露した。浜脇温泉や明礬温泉など市内8カ所を巡り、入浴、ダンスを通し地域住民との交流も楽しんだ。 1月5日から毎日4~5カ所巡る。26日に竹瓦温泉でグランドフィナーレを迎える計画で、温泉名人認定式とスペシャルショーを実施する。 09年から家族ぐるみで北村さんと付き合ってきた今イベント実行委員長で、山田別荘女将(おかみ)の山田るみさん(55)は「北村さんを通してコミュニティーダンスに初めて触れた。素晴らしいダンスを間近で楽しみたい」と裏方で支える。 北村さんは「これまで別府で活動させてもらえたことに感謝して踊る。100カ所での出会いにわくわくしている」と話している。 北村さんのスケジュールはホームページで確認できる。