旧開智学校、11月9日再オープン 周辺で多彩なイベントも 長野県松本市
長野県松本市の国宝旧開智学校校舎が11月9日、耐震・防災工事を終えて再開館する。令和3年6月の工事開始以来、約3年半ぶりで、国宝松本城とともに「"文武両宝"二つの国宝がある街」として再スタートを切る。 旧開智学校校舎の再開館に合わせて、旧開智学校と松本城の二つの国宝をつなぐエリアで11月9日、「国宝の架け橋リビング」と題したイベントが開かれる。国宝に挟まれた一帯の一層のブランド力向上に期待を込めて、歩行者天国やマルシェ、野だて、音楽演奏など多彩な催しが繰り広げられる。午前10時~午後4時。 松本城北側の松本神社前交差点から市中央図書館まで、南北約500メートルが会場になる。交流広場タカノバ前の南北の直線道路(通称・開智通り)を歩行者天国とし、キッチンカーやマルシェなど約50店が出店。周辺の並木道や旧開智学校の庭、図書館横の開智公園でもパネル展や書道パフォーマンス、茶会、ワークショップなどが実施され、来場者に思い思いにくつろいでもらう。 「城町文庫」や「松本国宝の架け橋プロジェクト」など、周辺の地域おこし団体や事業所が実行委員会をつくって企画した。一帯では近年、空き家などを活用した個性豊かなスポットが増える。藤木大介実行委員長(42)は「魅力や可能性を秘めたエリア。イベントを足掛かりにより一層盛り上がれば」と話している。
市民タイムス