海で失くした「指輪」が約50年ぶりに見つかる。ダイバーが所有者の元に返し、話題に(海外)
海で落とした指輪が、約50年ぶりに水中から発見された。その後、所有者のもとに無事に返され、話題を呼んでいる。男性は取材に「ビックリした」と語った。 【写真】こんな小さな指輪が…。発見された実際の指輪
海で落とした指輪が約50年ぶりに水中から見つかり、所有者のもとに返され、話題を呼んでいる。手がかりとなったのは、指輪に彫られていた3つの情報だった。 CNNによると、発見したのはバルバドスでフリーのダイバーをしているアレックス・デイビスさん。 デイビスさんは10月のある日、金属探知機を手にダイビングをしていたところ、“金の鉱石”があることを示す音を感知。周辺は、1970~80年代の硬貨などが落ちているエリアだったという。 そこで見つけたのが、赤色の大きな宝石がついた金の指輪だった。指輪の刻印を確認すると、「マクマスター大学」「1965」の文字と「FMP」というイニシャルがつづられていたという。
指輪が卒業生のものだと勘づいたデイビスさんは、カナダ・オンタリオ州にあるマクマスター大学の関係者に連絡をとった。 指輪の情報は、同窓会組織などを通じて伝えられ、同大を1965年に卒業し、頭文字が一致するフレデリック・モーガン・ペリゴさんのものではないかと絞られた。 学校がペリゴさんに連絡を取ると、ペリゴさんは1975年、バルバドスに旅行で訪れた際、指輪を紛失したことを明かしたという。 米ニューヨーク・タイムズ紙によると、ペリゴさんは当時、幼い息子とビーチで遊んでいて、波に倒された息子を起こそうとしたときに、指輪が落ちてしまったのだそう。 無事、所有者がペリゴさんと特定できたデイビスさん。ちょうどペリゴさんの83歳の誕生日にあわせて、指輪を送ったことを明かした。 「金を見つけるのは大変なこと。でも彼に指輪を返せたと思うと、間違いなくあたたかく、ほっこりした気分になったよ」 デイビスさんから小包を受けとったペリゴさんは、オンタリオの地元紙に対し「ビックリしました」「83歳の“最も奇跡的な”誕生日プレゼントだった」と語った。