YOASOBI、17万人動員の初ドームツアー完走 ikura「もっともっと大きくなる!」
音楽ユニット、YOASOBIが10日、東京ドームで初のドームツアーを打ち上げた。結成5周年を記念して開催し、大阪公演と合わせて計17万人を動員。2019年のデビューから瞬く間にトップアーティストへと駆け上がった2人は、5年間の集大成を見せつけ、ファンを熱狂させた。 「遊ぶ準備はできてますか!?」。ボーカルのikura(24)が客席をあおると、ドームは大歓声に包まれた。 YOASOBIは〝小説を音楽にするユニット〟として結成され、2019年12月に「夜に駆ける」でデビュー。ikuraの透明感あふれる歌声と、コンポーザーのAyase(30)が作る幻想的な旋律が若者の心をつかみ、翌20年に紅白歌合戦に初出場。その後もヒット曲を生み出し、昨年12月から初のアジアツアーを敢行。今年は米国公演を成功させるなどわずか5年でJ-POPを代表するアーティストへと駆け上がった。 ドームツアーでは、5年の軌跡をたどるステージを展開した。ストリーミング再生回数が史上初の11億回を突破した「夜に―」をはじめ、「アイドル」や新曲「New me」など25曲を披露。終盤には気球に乗ってパフォーマンスするなどドーム全体を使った演出で魅せた。 かつては妹の家に住まわせてもらっていたというAyaseは「人生の集大成をこのライブに詰め込みたいと思って準備してきた」と公演に対する思いを語り、「5年前はこんな景色が見られて、その中心に自分がいるなんてマジで思ってもみなかった。最高すぎる」と喜びをかみしめた。 結成当時18歳だったikuraは、日に日に大きくなっていくYOASOBIという存在に必死についていく葛藤の日々を振り返り、「ワクワクする未来を、見たことのない景色を、新しい音楽を探していきたいし、そこで輝くikuraでいたい。ikuraとして生きていく覚悟を決めました」とキッパリ。「もっともっとYOASOBIは大きくなると信じていますし、朽ちることなく前に進んでいきたいと思います」とさらなる進化を誓った。 ドームツアーを駆け抜けた2人が、新たな物語を紡いでいく。