「コンビニ富士」外国人らの迷惑行為続き、店の前にも新たな柵を設置へ…富士河口湖町が「苦渋の決断」
富士山の撮影スポットとして外国人観光客が殺到している山梨県富士河口湖町のコンビニ店「ローソン河口湖駅前店」で、撮影のために危険な道路の横断が絶えないとして、町がコンビニ店前に新たに柵を設置する方針を固めたことがわかった。店側の駐車場の入り口にあたるため、柵設置は「苦渋の決断」だったが、マナー違反が後を絶たず、強硬策が必要と判断した。 【写真】コンビニの上に乗っているように見える富士山
コンビニ店では、車道横断のほか、ゴミのポイ捨てや私有地への立ち入りなどが問題化。町は今年5月、反対側の歩道沿いに黒い幕(幅20メートル、高さ2・5メートル)を設置した。この際、コンビニ店と道路を挟んで反対側の歩道に防護柵(高さ80センチ)を設置。コンビニ店側については駐車場の出入り口のため、設置できていなかった。
幕は8月に台風が接近したため撤去し、以後は観光客の動向を注視するため取り外したままとしていたが、その後も外国人観光客らの迷惑行為は続いている。
町関係者によると、町がコンビニ店側に柵の設置を打診し、今月、店側から承諾を得たという。長さ6メートル程度の柵を店前の歩道沿いに設置する予定で、今後、柵の形状などの協議が終わり次第、工事に入るとみられる。