単独ツアーの神奈川公演を行った「NCT　WISH」の（左から）リョウ、ユウシ、ジェヒ、シオン、サクヤ

　韓国発の男性6人組「NCT　WISH」が28日、パシフィコ横浜でメジャーデビュー後初の全国ツアーの神奈川公演を行った。4500人のシズニー（ファンの総称）を約2時間にわたり自らの世界へ誘った。 見る者の視線を集めた。まばゆい光に包まれたステージの中央からメンバーが姿を見せると、集まったシズニーが大歓声で出迎えた。シオン（22）は「会いたかったぜ！」と叫び、デビュー曲「WISH（Japanese　Ver.）」から幕開け。 　2023年9月にオーディション番組を通じて結成され、東方神起らが所属する韓国の大手芸能事務所「SMエンタテインメント」に属する。今年2月に「WISH」で“日韓同時”メジャーデビューを果たした注目の新星。 　全力でステージに立った。ユウシ（20）が「きょうのために準備してきたから楽しんで帰って！」と呼びかけ、平均年齢19・3歳のフレッシュさ全開のダンスと歌声を届け、活動休止中のリクの分まで思いを込めた。MCでは全力を出し尽くしステージに座り込む姿を見せたり、「Dunk　Shot」ではバスケットボールのゴールチャレンジを行うもメンバー全員が外し、被り物をして恥ずかしがりながらパフォーマンスするなどさまざまな顔をみせた。 　メンバーの目に光るモノが。最後のMCでユウシは「シズニーの顔をみて泣きそうになりました」と持っていたペンライトで顔を隠したが、頬を一粒の涙が伝った。声を振り絞りながら「僕たちの公演にこんなにたくさんの方々がありがとうございます」と感謝を口にした。シオンは「これからも6人で頑張ります」と、リクもともに歩んでいくことを明言した。 　27日に配信リリースされた日本初アルバム「WISHFUL」の収録曲など全17曲を披露。今ツアーは、アジアツアーの一環として開催。日本は今月3日の石川公演を皮切りに6都市を巡る。12公演全てチケットは完売し、約3万人を動員予定。