【美しい投資術 】ライフプランはない中で、将来に向けてどう運用すべき?
<連載|美しい投資術>
フィガロジャポン2021年7月号から「美しい投資術」を連載する、個人投資家/資産運用アドバイザーの廣田里那さん。 今回の相談者は、大手企業にお勤めで高収入の36歳の独身女性。預金も2,000万円以上あるけれど、将来のライフプランが描けないため、この資産をどう運用すればいいのか漠然としている、というお悩みです。
【今月の投資相談】ライフプランはない中で、将来に向けてどう運用すべき?
TMさん(36歳・独身) 会社員 年収 約1,000万円(手取り) 貯金 約2,180万円 新卒で大手エネルギー企業に就職、現在は営業職で収入は悪くありません。無駄遣いをしないので、自然と貯金が増えていきました。いまのところ転職や起業、結婚や家の購入といったライフイベントの予定はないので、将来のライフプランが明確に描けず、何に備えるべきか曖昧なことが悩み。このままの状態で、老後を迎えた時に安心して生活できるのかどうか、漠然とした不安があります。資産の大半が現金なのでもったいない気がしていますが、何にどれくらい投資すれば良いのかわかりません。3年前から個別株やロボット投資、今年からNISAでつみたても始めていますが、どの投資手段が最適なのか決めかねている状況です。
1カ月の収支
収入 ▶ 約¥470,000(手取り) 支出 ▶ 約298,000/月 ▼固定費 約¥159,500 居住費(賃貸)……¥138,000 光熱費……¥8,000 通信費……¥7,500 医療保険……¥ 6,000 ▼変動費 約¥138,500 食費……¥25,000 →会食が多いため支出が少ない。 交際費……¥20,000 交通費……¥6,000 趣味・娯楽……¥ 2,000 日用品……¥3,500 衣服・美容……¥50,000 健康・医療……¥ 12,000 その他……¥20,000 ▼貯蓄 ¥10,000~ →金額は決めておらず、毎月の余剰金が預金に。 ▼運用 NISAつみたて投資枠……¥50,000