「今後も悪女の役をやってみたい」ドラマ『情事と事情』森香澄が語るお芝居の楽しさとは? 単独インタビュー
アナウンサーから女優へ
―――先日、森さんが出演された『酒のツマミになる話』(フジテレビ系、2024年11月29日放送)で、お芝居を頑張っていきたいと、お話しされているのを拝見しました。ご自身のキャリアの中で、そのように考えたきっかけは何だったのでしょうか? 「局のアナウンサーを辞めた時に『アナウンサー以外の仕事もやってみたい』と思ったことがきっかけでした。アナウンサーは、感情を込めずに原稿を読み上げることが当たり前ですが、台本を覚えて、自分の中で解釈して、そこに感情を乗せて台詞を言う...アナウンサーとは真逆の位置にある“俳優業”に惹かれたんです」 ―――理想の俳優像や、演技の参考にしている方はいらっしゃいますか? 「お芝居は、共演させていただいている方々から勉強させてもらっていることがすごく多いです。以前出演したドラマでは、10代や20代前半の若い人たちと一緒になることがあったのですが、その子たちからもたくさんのことを学ばせていただきました。『みんなが先輩だ』と感じることが多いです」 ―――これから共演してみたい方はいらっしゃいますか? 「私、石原さとみさんが大好きなんです。女優さんとしてはもちろんですが、女性としても本当に尊敬していて...崇拝しています(笑)。いつかお会いしてみたいなと思っています」
悪女役ならではの楽しさとは?
―――『酒のツマミになる話』で他の出演者の方と、普段、人に言わないことを言えるから悪女は演じていて楽しいとお話しされていました。今回、演じていて「楽しい」と感じた場面はありましたか? 「あります!(笑)私が修君の奥様である“結城愛里紗”(倉科カナ)をネットで検索するシーンです。愛里紗の顔を見て『え、余裕で私の勝ちなんだけど』と、鏡を見ながら言うのですが...。『倉科さんの顔を見て、そんなこと言える人類この世にいる?』と思いながら演じました。こんな台詞、お芝居でないと言えないので、演じていて楽しかったです(笑)」 ―――ノリノリで演じられたんですね。 「楽しかったですね。『どんな言い方にしようかな』と、色んなパターンを試しました。後からそのシーンを映像で観ましたが、やっぱり楽しそうでしたね(笑)」 ―――最後に、これから挑戦してみたいジャンルや役柄はありますか? 「そうですね。『酒のツマミになる話』でも言ったと思いますが、悪女役はやってみたいです。今回の役よりももっと悪女(笑)。あとは、コメディ作品に出ている自分を想像できないので、ド直球のコメディもやってみたいですね」 (取材・文:タナカシカ) 【衣装概要】 ヘアメイク 夢月さん スタイリスト 高木かなえさん トップス&スカート:ボーダーズ アット バルコニー 靴:クリスチャン ルブタン ジュエリー:MIRROR MIRROR、muku
タナカシカ