金メダルに導いたのは“ポスト”フェルナンド・トーレス! 決勝点のスペイン代表FW「今日のゴールは…」
U-23スペイン代表のFWセルヒオ・カメージョ(ラージョ・バジェカーノ)が、パリオリンピック2024・男子サッカー競技での金メダル獲得を喜んだ。9日、スペイン『アス』が伝えている。 【動画】金メダルを確定させたカメージョのゴール スペインに8大会ぶりの金メダルをもたらしたのは、“ポスト”フェルナンド・トーレスだった。パリ五輪でU-23日本代表などを退け、2大会連続のファイナリストとなった“若きラ・ロハ”は、開催国のU-23フランス代表との決勝戦に臨んだ。一時は3-1とリードを得ることに成功したものの、意地を見せたフランスの猛攻に耐え切れずに、後半終了間際に2失点。引きずり込まれた延長戦でも、相手の勢いに押される展開に。 そんな中で、大仕事をやってのけたのが、途中出場のFWセルヒオ・カメージョだ。まずは99分、相手最終ラインとの駆け引きを制してGKと1対1の場面を迎えると、冷静なループシュートでネットを揺らす。延長後半アディショナルタイムには、隙を見逃さなかったGKアルナウ・テナスからのカウンターで、優勝を確信させるゴールを決めた。最終スコアは5-3。1992年のバルセロナ五輪以来となる優勝を成し遂げている。 今大会は直前にバックアップメンバーに関するレギュレーションが変更となり、試合毎に22名(本登録の18名+バックアップの4名)から、ベンチ入りする18名を選ぶことが事実上可能に。カメージョは当初、離脱者が出た場合に備えるバックアップメンバーとしてチームに帯同する予定だったが、これによりプレーするチャンスを得たのだ。 そして、準決勝終了時点では1試合の出場にとどまっていたものの、この大一番で決勝点を含む2ゴールを挙げ、金メダル獲得の立役者になった同選手は「感情的になっているから、言葉をまとめるのは難しい…」と前置きしつつ、「僕は最初に外された4人のうちの1人だった。だから今日のゴールは、僕を信頼してくれたチームメイトのおかげなんだ。GKコーチは、僕が決勝戦でゴールを決めることを夢見ていると伝えてくれたよ。オリンピックの金メダリスト。これは歴史、1992年以来の。もう少し時間が経てば、さらにこの瞬間を大切に思えてくるはず。僕たちは今、世界一幸せな子供たち」と万感の思いを明かしている。 駆け引きの上手さとスピードで相手最終ラインをブレイクするプレースタイルの他、アトレティコ・マドリードのカンテラ出身という点でも、“エルニーニョ”を彷彿とさせるカメージョ。パリ五輪の金メダリストとなった“ポスト”フェルナンド・トーレスが今、フル代表のFW陣のポジション争いに名乗りを上げる。
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