<センバツ>龍谷大平安、ボール見極め加点 “したたか”に8強入り
◇第91回選抜高校野球2回戦 ○龍谷大平安9-1盛岡大付●(29日・甲子園) 龍谷大平安が、古豪らしいしたたかさで、8強入りを果たした。 【ダイジェスト動画】注目プレーをもう一度確認 1死満塁のピンチを切り抜けた直後の一回裏の攻撃。1死から三塁内野安打と右前打で一、二塁の好機を築いた。ここで龍谷大平安打線は打ち急がず、じっくりボール球を見極めて連続四球による押し出しで先制。さらに6番・三尾は2ストライクと追い込まれながらも、ボール球になる低めの変化球には手を出さず、きわどい球はファウルで粘る。最後は根負けした盛岡大付の先発・木内が投じた甘い球を逃さず、2点左前適時打とした。 計3点を奪う鮮やかな先制攻撃で主導権を握ると、六回には重盗を仕掛けるなど足を絡めて3点を追加。苦しみながらも粘りの投球を見せたエース左腕の野沢を援護した。原田監督は「立ち上がりに3点取れたのは、(試合への)いい入り方だった」とうなずいた。 昨夏の甲子園で春夏通算100勝に到達した龍谷大平安。「平成最後の甲子園」でも、その歩みは止まらない。【高橋秀明】