友近 いかつい「ミナミの帝王」ネタで人生が激変…「自分がおもろいと思ったことをやる」スタンスが固まったきっかけとは
◆人生を変えるネタ 「不況が続くなかで銀行は相変わらずの貸し渋り。特に中小企業のつなぎ資金の融資なんて門前払いや。その点、商工ローンは大した審査もせず、簡単に数百万単位で融資してくれる。そりゃ流行るやろ、銀次郎さん」 そう、今も私がよくやるネタです! 愛媛のローカルタレント時代からの持ちネタでしたが、NSCに入った後、バッファロー吾郎さんの目にこのモノマネが触れたことで、在学中からバッファローさんが主宰するイベントに呼んでいただけることになり、先輩芸人やお笑い感度の高いお客さん、スタッフさんたちに私のことを知ってもらうきっかけになった。 いわば「人生を変えるネタ」となったのがこれでした。 もっと言うと、自分が憧れていた先輩芸人や、そのお客さんたちにウケたことで、自分の感性を信じられる自信もついた。 私の「自分がおもろいと思ったことをやる」という芸人としてのスタンスが早々に固まったわけですね。 最初はただ憧れて真似をしていただけなのに……人生はホントにわからない!
◆ロケ地巡り 大阪に来た当初は、一人「ミナミの帝王」のロケ地巡りもやりました。 「あ~、最後のおちゃらけシーン、ここの橋や!」「このビル、見たことある!」と興奮して「大阪来たな~!」と喜んでいたけど、その4年後、シリーズ28作目「ミナミの帝王恐喝(おどし)のサイト」で、なんと銀次郎たちが訪れるクラブのホステス役で出演させていただきました。 さらにフジテレビの「ものまね王座決定戦」では、“ご本人登場”で竹井みどりさんと共演もさせていただきました。 自分が面白いと思うこと、やりたいことをやってきて、こうして夢と現実が交わるような出来事が起きるのは本当にありがたいことだと感謝しています。 ただ……竹井みどりさん、川島なお美さん、岩崎ひろみさんが歴代やってきた萬田銀次郎の秘書役、やりたかったなぁ~~~~。 竹内力さんのシリーズが今も続いてたら、絶対、自分で売り込んで営業してたのに~! あの役に対して私ほど思い入れを持っている人はいないと思う多分。シリーズが再開するときは、何卒よろしくお願いいたします! ※本稿は、『ちょっとここらで忘れないうちに』(徳間書店)の一部を再編集したものです。
友近
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