友近 いかつい「ミナミの帝王」ネタで人生が激変…「自分がおもろいと思ったことをやる」スタンスが固まったきっかけとは
NHK朝の連続テレビ小説「ブギウギ」にも出演のお笑い芸人の友近さん。芸歴50周年の演歌歌手 水谷千重子、ピザ屋で働く中高年プロアルバイター 西尾一男など、鋭い洞察力と表現力で数々の役を演じ、お茶の間に笑いを届けています。今の友近さんを作り上げた、お笑いの原点とは。友近さんいわく、「Vシネマというジャンルを、『ミナミの帝王』で知った」そうで――。 【写真】ネタを披露する友近さん * * * * * * * ◆ミナミの帝王 Vシネマというジャンルを、「ミナミの帝王」で知ったかな? 愛媛にいるころからハマって、しょっちゅうレンタルビデオ店で借りて観ていた作品が「難波金融伝ミナミの帝王」シリーズでした。 主人公は、大阪・ミナミでトイチ(10日で1割)の高利貸し業、「萬田金融」を営む萬田銀次郎。貸した金は10円でも絶対に回収する、ついたあだ名は“ミナミの鬼”。 これが実に魅力的な男なんですよ。 物語の構成は、だいたい毎回こんな感じです。 (1)銀次郎の債務者が逃亡。(2)しかし、実はその債務者も悪党に騙(だま)されていたことを知り、法律や金融知識を駆使して悪党を追い詰め、大金を奪い返す。(3)その金で債務者の借金をチャラにして、人生をやり直させる。 つまり、“ミナミの鬼”でありつつ、困った人を助けるダークヒーローでもあるわけです!
◆実写版なのに漫画よりも漫画 そんな銀次郎を竹内力さんが演じるんですが、表情からセリフ回しからもう漫画から飛び出したようなリアル感! 実写版のはずなのに漫画よりも漫画! いかつくて面白いんです。 毎回、最初の5分くらいは本編と関係ない、銀次郎と債務者とのやりとりがあるんですが、この債務者役でよく出てたのが吉本芸人たち。バッファロー吾郎Aさんも出てたな~。 「萬田はん、あんたは鬼や……!」 「借りたゼニを返せへんやつのほうがよっぽど悪人でっせ」 「夜逃げゆうんは、まだまだ余裕があるやつがするこっちゃ」 言いたくなるセリフたくさんあるでしょ! 「水は高いところから低いところへと流れるが借金の金利だけは、低いところから高いところへと流れるんやで~」(アタシの好きな名言) こんなコテコテの関西弁の方言指導をしていたのが、愛媛県今治市出身の宇野ポテトさんなんですよね。なんで愛媛の人が関西弁の指導してんの!?というのも好きなポイントです。 他にも、素敵なキャストさんが! 金融知識も豊富で、銀次郎の秘書のようなことも務める探偵役の竹井みどりさんに憧れて、こんなセリフがスッと出てきたらカッコいいなぁと思って、ものまねをするようにもなりました。
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