ガジェット視点で2024年を先取り予測。覚えておきたいデジタル系注目トピックス5選
2.「Qi2」対応製品が増えてくるかも
ワイヤレス充電に関しては、現状、Wireless Power Consortium(WPC)の定める「Qi(チー)」という規格が普及しています。2023年には、その次世代規格である「Qi2(チー・ツー)」が発表され、すでに対応製品が登場してきています。24年には、こうしたQi2対応製品の数がさらに増えていき、一般化することでしょう。 Qi2は、Appleの「MagSafe(マグセーフ)」をベースにしたワイヤレス充電の新規格です。磁力で製品を固定することで、ワイヤレス充電の効率が良いポイントをずらさずに利用できるというメリットがあります。また、フラットなデザインではない製品でもワイヤレス充電取り入れやすくなります。 例えば、AnkerのMagGoシリーズでは、Qi2対応製品がすでに登場しているなど、充電に関する周辺機器では対応がすでに進んできている印象です。 一方、Q2をサポートしているスマートフォンとしては、現状だとAppleの「iPhone 15」シリーズに限られています(――と筆者は認識しています)。もちろん、将来的にAndroidスマートフォンや、スマートフォン以外の周辺機器などでもQi2に対応する機種が徐々に登場してくる可能性は高いので、今後の動向に注目しておきましょう。
3.「iPhone 15 Pro」向けのゲーム周辺機器が充実するか
iPhoneのトレンドとして、23年秋に発売された「iPhone 15 Pro/15 Pro Max」では、「A17 Pro」チップが搭載されました。これによって、上記の2機種では、iOS向けに移植されたAAAタイトルのゲームアプリをプレイできるようになりました。さらにUSB Type-C 3.2 Gen 2の対応もあり、有線接続でモニターに出力すれば、大画面でのプレイも可能に。 つまり、iPhone 15 Proシリーズは、ゲーミングPCや家庭用ゲームコンソール機を代替するポテンシャルを秘めているわけです。もちろん、いきなりiPhoneがゲームハード市場で覇権を取るような事態はありえないでしょうが、長期的な目線で見ると、ゲームチェンジャーになるかもしれない変化だと思います。一人のユーザーとしても、今後、iOS向けに移植されるゲームが増えていくかもしれないという期待は高まります。 そんな背景をもとに、2024年以降は「iPhone 15 Proをポータブルゲーム機のようなスタイルで使えるゲーム用コントローラー」や、「モニター接続するときに便利なドッキングステーション」のような周辺機器が徐々に充実してくるのでは、と予想――。 特に、前者については、既にオンラインのApple Storeで、「Backbone One mobileゲーミングコントローラー(USB-C)」(1万9800円)が販売されていますし、Android向けに用意されたUSB-C対応のコントローラーも市場に多く存在します。ですので、「24年には、多くのサードパーティ製スマホ向けゲームコントローラーが、iPhone 15シリーズへの対応・最適化を謳うだろう」と表現した方が適切かもしれません。