“元TBSアナ・38歳”で北海道に出戻った私が、教習所の男性教官に言われた“衝撃の一言”。今の時代アウトでは…?
正面切って戦えない、へっぴり腰な私
年齢やセクシャリティに対する何らかの嫌がらせのようなものが発生した場合は、自分だけのためのみならず周りのためにきちんと戦うべきなのだと、頭ではわかっているのに……。私は結局その場を笑ってやり過ごしてしまったのでした。要するに「大人の対応」なるものにかこつけて誤魔化し、逃げてしまったのです。 これは本当に良くなかった。どういった意図でこの発言が飛び出したのかわかりません。どんなに教えてもまったく運転が上手くならない私に対していら立ちを覚えてしまったのかもしれませんが、いずれにしてもこれは年齢に対する暴言ともいえます。 今でも、その場で抗議しなかったこと、その場ではできなくても、例えば教習所側に抗議をするくらいのことはしてもよかったのかなあ……なんて考えることがあります。世の中は年齢や性別による区別及び差別についてどんどん厳しくなっており、昔に比べればそれを取り巻く環境は良くなっているのでしょうが……。 それでも、思わぬときにこんな出来事に遭遇することがある、そしてまだ私は正面切って戦うことができない……。結局はまだまだへっぴり腰な自分の小ささに反省した次第なのです。 ちなみに、無事免許は取りましたが、肝心の車には納車してからまだ1回しか乗っていません。だって怖いんだもん! とほほ……練習しないとね。 <文/アンヌ遙香> 【アンヌ遙香】 元TBSアナウンサー(小林悠名義)1985年、北海道生まれ。お茶の水女子大学大学院修了。2010年、TBSに入社。情報番組『朝ズバッ!』、『報道特集』、『たまむすび』などを担当。2016年退社後、現在は故郷札幌を拠点に、MC、コメンテーター、モデルとして活動中。文筆業にも力を入れている。ポッドキャスト『アンヌ遙香の喫茶ナタリー』を配信中
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