玄関のデッドスペースにDIYでハンギング収納を追加。
一見ハードルが高そうではあるけれど……。 ちょっとしたコツがわかれば、初めてでもできるものがたくさんある。 DIYプロデューサーの石井麻紀子さんの奥義をここに紹介。
玄関のハンギング収納(難易度★★☆)
玄関の意外なデッドスペースに注目する。 横に広がっていた玄関先の雑多ものを2本の柱で縦に収納するというアイデア。見た目は大掛かりだが意外にこちらも簡単。「柱の垂直をしっかりチェックしながら天井にジャッキで固定。あとは必要なフックを取り付ければ完成です」。いつもの玄関が見違える。
【材料】 2×4(ツーバイフォー)のSPF木材2本(床から天井までの高さの6cm低いものを用意) 強力ジャッキと3種類のフックWALI ST-ONE(共に和気産業 TL.06・6723・9879)
【使用した道具】 水準器(スマホのアプリでも)
(1) 木材の先端に強力ジャッキをはめて固定し、壁の設置したいところに立てる。
(2) 脚立などに乗り、ジャッキのつまみを回して天井に仮留めをする。
(3) 木材に水準器を当て、垂直を確認する。
(4) フックを取り付ける。
(5) フックに掛けたいものを試し掛けしながら2本の木材の幅を決め、もう1本を同じように設置する。位置が決まったら、ジャッキのつまみを締めて固定する。その際に強く締め過ぎると天井が持ち上がってしまうので注意。
(6) 収納するものに合わせて、各種のフックを取り付けて完成。
超簡単DIYでここまでできる!
DIYの秘訣は何ですか? DIYプロデューサーの石井麻紀子さんに尋ねるとこんな答えが返ってきた。 「暮らしの中で何を無意識に我慢しているかをまず知ることです」 不便だけど面倒だからスルーしている。改めて見渡せば家の中はそんな不具合だらけ。そしてスルーできる程度のトラブルこそ、ちょっと手を施すだけで飛躍的に快適になる。 「難しいものもあります。でも簡単にできることもたくさんある」 講習で初めての受講生を前に話すと、DIYを難しいと感じる人は、壁にピンを刺すことにも抵抗があったりするのだそう。それだと何も始まらない……。 「今は専用の補修パテがあるので、すぐにリカバリーできます。失敗を恐れないでまずはやってみることです」 この日、石井さんが自宅で披露してくれたDIYは、初心者に向けたもの。撮影用でありつつも、実は実際にあったらいいなと感じていたものばかりだ。 「愛犬ナナのグッズをいつも床置きにしていたのがずっと気になっていたし、娘用の勉強机、玄関収納もなんとかしたいと思っていたのでいい機会です」