偽造マイナカードの不安を払拭!河野デジタル大臣も驚いた最新「本人確認アプリ」
ICチップを使った確認で安全性が高まる
ここで鍵となるのが、ICチップ読み取りのプロセスです。 一般に、ICチップを偽装するのは困難だといわれています。どれほど本物そっくりのカードを偽装しても、それはチップの入っていない見せかけだけのカードに過ぎません。 本人確認のプロセスでICチップの読み取りをおこなえば、その時点で偽物のカードをはじくことができるのです。 しかし、現状の法律では本人確認時のICチップの読み取りは義務ではないため、券面情報の目視だけで本人確認が行なわれるケースもあり、それが偽装カードによるなりすましのリスクにつながっています。 たとえば、2024年4月に起きた事件では、携帯電話ショップでの機種変更時の本人確認に偽装マイナンバーが使われました。 勝手に機種変更されてスマホを乗っ取られたうえに、高額な買い物までされる被害が発生しましたが、このケースでも本人確認は券面の目視だけで行なわれていたそうです。 このような被害を防ぐために、今後は対面での本人確認でマイナンバーカードなどを使う場合は、ICチップの読み取りを義務化することが発表されています。 そして、事業者がICチップの読み取りによる本人確認を簡単に行なえるようにするために開発されたのが、今回のアプリというわけです。 携帯電話事業者や銀行、古物商をはじめ、契約などの際に本人確認が求められるさまざまな事業者の利用を想定しており、アプリはiOS版、Android版ともに8月下旬にリリースされる予定とのことです。 Source: デジタル庁
酒井麻里子