偽造マイナカードの不安を払拭!河野デジタル大臣も驚いた最新「本人確認アプリ」
携帯電話の契約や銀行口座開設時の本人確認にも使えるマイナンバーカード。しかし「偽物のカードが悪用された」といったニュースを耳にすることもあり、まだ不安を拭いきれずにいる方もいるかもしれません。 偽造マイナカードの不安を払拭!河野デジタル大臣も驚いた最新「本人確認アプリ」 デジタル庁は、マイナンバーカードを使った本人確認を安全に行なうための事業者向けアプリ「マイナンバーカード対面確認アプリ」を開発。7月29日から8月1日まで実証実験が行なわれた三井住友銀行Olive LOUNGE 渋谷店を8月1日、河野太郎デジタル大臣が視察しました。 その視察の様子と、安全な本人確認を行なえるしくみを紹介します。
カードの読み取りが速く、スムーズな確認ができる
視察では、河野大臣が自身のマイナンバーカードを使って本人確認を体験しました。 銀行スタッフがスマホを使って「カードの券面情報とICチップを読み取り→照合」という一連の流れはあっという間に完了。河野大臣は「カードの券面の読み取りも、チップの読み取りも非常に早くてスムーズ」と驚きをみせました。 本人確認のプロセスではまず、マイナンバーカードの券面をスマホのカメラで読み取ります。 続いてスマホをカードに重ねることで、カード内のICチップに記録された情報を読み取り、「券面に印字された情報」と「ICチップ内の情報」の一致を確認するしくみです。 一連の操作はすべて事業者側のスタッフが行なうので、利用者側での操作は不要。4桁の暗証番号の入力も求められません。 河野大臣も「利用者はマイナンバーカードを提示するだけなので、負担をかけることなく使っていただける」とメリットを話し、「多くの事業者に活用いただき、しっかり本人確認ができれば安全性が高まる」と期待を寄せました。
利用者の個人情報は残らないしくみ
利用者視点で気になるのは、読み取られた情報の扱いでしょう。 「マイナンバーが漏えいするリスクがあるのでは?」と心配になるかもしれませんが、そもそもこのアプリでは照合にマイナンバーそのものは使っていません。 照合のプロセスには、カードのおもて面に印字されている4桁のセキュリティコードと生年月日、有効期限の西暦部分を組み合わせた「照合番号」が利用されます。 最初にスマホのカメラをカードにかざしたときに、OCR(光学文字認識機能)を使って照合番号に必要な数字を読み込み、その後、券面の照合番号とICチップの照合番号が一致していることを確認しています。 読み取った情報のうち、照合番号から生年月日の部分を除いたものだけが事業者の管理用にアプリ内に保存されますが、マイナンバーや住所、氏名、生年月日といった個人情報は残らないしくみになっています。