50歳万年課長「出世頭打ち」「役職定年間近」「場合によっては転籍も」…老後の生きがい・仕事・キャリア、涙のプランニング【FPが解説】
リスキリングで「スキルアップ」を目指せ
生徒:私はこれからいったい、どうすればいいのでしょうか…? 先生:定年退職になっても、働き続ける期間はまだ10年以上残っています。自営業なら、もっと働き続けることになるでしょう。こんなにも長い間、モチベーションの下がった状態で働くのはもったいないことです。新しい挑戦をしても遅くない、十分な時間が残っているのですよ! 生徒:ならば、転職するか、独立開業するか…。いずれにしろ、新しいキャリアを目指してみたいです。 先生:そうですね! 変化を恐れてはいけません。リスキリングをして、スキルアップしましょう。自分の能力や経験を評価してくれる中小企業に転職をする方法もありますよ。また、いままで培ってきたスキルを活用して国家資格等を取得し、定年のないフリーランス・自営業の道へ進むのも有力な選択肢です。 生徒:ちょっとやる気が出てきたかも…! 先生:その調子です! 最近は、中小企業診断士やファイナンシャル・プランナーの資格を取得して独立・開業する50代の人たちも増えています。ご自分になにができるのか、いま一度考えてみましょう。どうですか? 生徒:そうですね…あっ、管理職なら任せてください! 私はジョブローテーションを繰り返してきたため、専門分野はありませんが、利益計画や営業ノルマの作成、予算と実績を比較する仕事は得意です。なかでも社内調整は、もっとも得意な仕事です!! 先生:ああ…。それじゃあ転職は難しいですね。あと、独立・開業は不可能に近いかも…。定年までの期間に自分のやりたい仕事と専門性、そして、その仕事に就くためになにを準備すればいいのか、まずはじっくりと考えてみてください。 生徒:とほほ。まずはそこから考えます…。 岸田 康雄 公認会計士/税理士/行政書士/宅地建物取引士/中小企業診断士/1級ファイナンシャル・プランニング技能士/国際公認投資アナリスト(日本証券アナリスト協会認定)