【中国新興EV販売ランキング】ファーウェイのAITOは首位陥落、シャオミ初の「SU7」が台風の目に:24年4月
中国の主な新興電気自動車(EV)メーカーが、2024年4月の新車販売台数を発表した。 上位5社の顔ぶれは前月と同じだが、業界全体を巻き込む価格競争や新たなEVメーカーの台頭の影響もあり、ランキングは大きく変動した。 理想汽車(Li Auto)が3カ月ぶりの首位に返り咲き、華為技術(ファーウェイ)が打ち出すEVブランド「問界(AITO)」は2位に甘んじる結果となった。とはいえ、両社の販売台数はいずれも2万5000台超え、その差はわずか701台だった。 吉利汽車(Geely Automobile)傘下の高級EVブランド「極氪(ZEEKR)」と零跑汽車(Leap Motor) は順位を1つずつ上げ、それぞれ3位と4位にランクインした。前月3位の零跑汽車(Leap Motor)は5位に転落した。 以下に、24年2月の主要新興EVメーカーの販売台数ランキングをまとめた。
1位:理想汽車
理想汽車(Li Auto)の4月の販売台数は、前年同月比0.4%増、前月比11%減の2万5787台だった。 同社は4月18日、中型SUV(多目的スポーツ車)「L6」を発売。L6は4月末時点で受注台数が2万台を突破、すでに2000台余りを納車した。5月には大量納車も始まる。また、同月22日にはL6を除く全車種の大幅値下げも発表していることから、5月の販売台数増加が予想される。
2位:AITO
自動車中堅の賽力斯集団(SERES)と華為技術(ファーウェイ)が共同運営するEVブランド「問界(AITO)」の4月の販売台数は、前年同月比447%増、前月比21%減の2万5086台だった。 AITOも価格引き下げで巻き返しを図る。4月1日に主力の大型SUV「M7」の販売価格を2万元(約40万円)引き下げた。同月23日には、改良版の中型SUV「M5」も発売している。4月末に報じられたM7の事故が消費者心理に与える影響が懸念されるものの、AITOが5月の販売台数で首位を奪還する可能性は十分にある。