【アルテミスS予想】高期待値は前走未勝利組! 的中の鍵を握るのは新馬組の取捨
今週の土曜日は、東京競馬場でアルテミスステークス(GIII・芝1600m)が行われます。 【写真】ブラウンラチェットのこれまでの軌跡 過去10年のアルテミスSでは、前走で未勝利戦に出走していた馬が6勝2着4回3着2回と好成績を残しています。複勝率は40.0%となっていますし単勝や複勝の回収率も100%を超えていますので、前走未勝利組に注目して損はなさそうです。 そのほかでは、前走新馬戦組で3勝2着3回3着2回。前走で1勝クラス以上に出走していた馬が1勝2着3回3着6回となっています。ただ、前走新馬戦組の複勝率は16.7%、前走で1勝クラス以上に出走していた馬の複勝率は17.2%。それぞれの単勝、複勝の回収率も低調な数値ですので、しっかりとした根拠に基づいて取捨は決めたいところです。 ここでは、上位人気が予想される馬の死角となりそうなデータをひとつ紹介します。 【条件】 前走中山の新馬戦に出走 [0-0-0-10]複勝率0% 該当馬:クレオズニードル、ブラウンラチェット (過去の該当馬:21年ロムネヤ3番人気8着、17年トーセンブレス1番人気6着) ※特に言及のない限り、データは過去10年間を対象にしています。 上位人気が予想されるブラウンラチェットが該当しました。 前走新馬戦組の中でも中山に出走していた馬には好走例がありませんでした。前走が新馬戦ということはキャリアが1戦しかありません。しかも、その1戦がアルテミスSが行われる東京とは全く性質が異なる中山になりますので、前走での経験が活きませんし対応に苦労することで力を出し切れていないのではないかと思います。 該当馬に挙げたブラウンラチェットは前走で中山芝1800mの新馬戦に出走。今回は東京の芝1600mになりますので、コースだけでなく距離も未経験というのは不安を感じます。また、前走で負かした相手のその後を見ると、勝ち上がった馬はゼロ。3着に入った馬が次走でも3着に入っている程度ですので、前走のレースレベルにも疑問が残ります。 まだまだ未知な2歳馬同士による一戦ですし、リスクは極力抑えたいところ。現状で不安に感じる材料を抱えているように思えるブラウンラチェットには手を出しにくいですし、人気でリターンも少ないとなれば軽視するのも考えたいところです。 重賞レースの参考に、是非お役立てください。