"阿部野球"の投手起用に疑問? 巨人、ヤクルト、中日の戦力分析とキーマン
ソフトバンクと同率ながらも、「21年ぶりのオープン戦優勝」という結果を残した中日。2年連続最下位からの脱却、そして12年ぶりのCS進出はあるのか? 「オープン戦のチーム防御率は1.97。以前から言っているように投手陣は本当にいいんです。エース候補の髙橋宏斗は山本由伸(ドジャース)の影響を受けすぎて逆にフォームを崩してしまう誤算はありつつも、大野雄大は戻ってくるし、柳裕也と涌井秀章の状態も良さそう。そして、なんといっても、昨季32セーブ、防御率0.39の絶対的守護神、ライデル・マルティネスがいる。彼はMLBでも抑えができるレベルで、後ろは万全です」 打線では巨人から加入した中田翔が大きなトピックだが、打線の軸となるのは、昨季、現役ドラフトで加入してブレイクを果たした細川成也だ。オープン戦では一時、出塁率、長打率、OPSで12球団1位(最終的には打率、本塁打も含めてすべて2位)につけるなど、今季も好調のようだ。 「阪神とのオープン戦ではバンテリンドームの5階席に特大弾を放り込んで度肝を抜きました。あれだけ飛ばせるパワーがあるのはすごい。今年も20本以上は打つでしょう。中田も加わって、間違いなく打線に厚みが出ました。その中田にも10本以上は期待したい。30歳になった高橋周平の状態も久しぶりにいいです。中日は昨季がひどかった(12球団ワーストのチーム本塁打数71本)だけに、今季は上がり目しかないですね」 取材・文/オグマナオト 写真/時事通信社