１回、左越え２ランを放つソフトバンク・山川

◇２７日　ＳＭＢＣ日本シリーズ２０２４第２戦　ＤｅＮＡ―ソフトバンク（横浜） 　横浜スタジアムで「どすこ～い」の大唱和だ。ソフトバンクの山川が初回に日本シリーズ初本塁打を左翼席ギリギリに突き刺し、チームに２点の先制点をもたらした。 ◆山川穂高、自虐？「男前」と「男後」【写真】 　「打った瞬間どうかなと思いましたが、スタンドまで届いてくれました。とにかく先制となるホームランと最高の形となって良かったです」 　２死一塁でＤｅＮＡの先発右腕・大貫の４球目、真ん中に甘く入った緩いカーブを振り抜いた。ソフトバンク自体は過去１０年間に６度も日本シリーズに出場している常連ながら昨季オフに西武から移籍した山川にとっては初の大舞台。生還後のベンチ前では両手を突き上げるお決まりの「どすこいパフォーマンス」を頂上決戦で披露した。 　第１戦は無安打だったが、ポストシーズン自体は絶好調だ。日本ハムとのクライマックスシリーズ（ＣＳ）ファイナルステージでは３試合で計３本塁打を放ち、１２打数６安打、６打点と大暴れ。チームを無敗で日本シリーズに導き、ＣＳファイナルステージの最優秀選手（ＭＶＰ）に輝いた。 　レギュラーシーズンから日数が空き、実戦勘の鈍りを懸念してファイナルステージの前には調整のため、みやざきフェニックス・リーグに参加。太陽の下で走り込むなどして状態を上向きにした。 　「（宮崎で）３試合に出て、ランニングもやってキレが出たというのはある。僕は完全に休んじゃうと（駄目なタイプ）。バットが速く振れる状態にある気はする」とＣＳ期間中に話していた。 　この日は第２打席に左前打を放ったほか、第３打席でも左前適時打を運んで計３打点と大活躍。第３戦以降も打棒を爆発させ、シリーズ男の称号もつかむ。