陸上自衛隊員の自殺で損害賠償訴訟 第一回口頭弁論 国側は請求棄却を求める【岩手】
IAT岩手朝日テレビ
陸上自衛隊岩手駐屯地の隊員が自殺したのは長時間労働やパワハラが原因だとして、遺族が国に損害賠償を求めた裁判が始まりました。 訴えを起こしたのは、2020年に自殺した当時27歳の男性自衛隊員の遺族です。 訴えによりますと、男性が29日間に及ぶ訓練で超過勤務時間が200時間を超えたうえ、上司から「死ね」などと執拗に叱責を受けたとされています。 21日の第一回口頭弁論で、原告側は男性の自殺は国が長時間労働による公務災害と認定したものの、長時間労働やパワハラを放置していたことは注意義務違反にあたるとして、国におよそ1億円の損害賠償を求めています。 一方、被告の国側は「請求を棄却する」内容の答弁書を提出し、争う姿勢を示しました。