【リニア新幹線工事】工事によって損なわれる自然環境の「代償措置」の評価方法などについて議論 第4回モニタリング会議
リニア新幹線工事を巡りJR東海の環境保全対策を確認する会議が開かれ、静岡県がJR東海に求めている「代償措置」について課題を指摘する声が上がりました。 都内で開かれた22日のモニタリング会議では、JR東海が委員らに山梨県側から静岡県側に向かって掘り進めているボーリングの状況を説明。 21日時点で県境の手前316メートルまで到達したと明らかにしました。 静岡工区を巡っては静岡県がJR東海に対し、工事によって損なわれる南アルプスの自然環境と同等以上の代償措置を求めています。 これについて委員から「何をもって同等とみなすかの評価方法を議論しなければいけない」などの意見が上がりました。 JR東海・静岡工事事務所 永長隆昭所長: 「植物が改変行為によって失われるというところがあれば、例えばその植物を別の場所に植え替えたり、あとは種を取っておいてその種を別のうまくいきそうなとことでまいていくようなことはある」 また静岡県は、静岡県内でのボーリングの実施について、県境に達するまでに、大井川利水関係協議会の合意を得るための調整を進めていると改めて強調。 JR東海は合意を得た上で県境を越えて掘削する方針を改めて示しました。 9月3日には鈴木知事が初めて山梨県知事とともに山梨のボーリングの現場を視察します。