休み返上の為替トレーダー、円に再介入リスク-GW後半も戦々恐々
GW中は取引量が減るため、通常より相場の動きが大きくなりやすい。介入が入ればなおさらだ。みずほ銀行金融市場部グローバル為替トレーディングチームの南英明調査役は、特にメーデーの祝日でロンドン市場も休場となる6日を警戒。「より一層流動性が低下する」と指摘する。
東京市場では介入に備えて休みを返上する動きも見られる。個人投資家に外国為替証拠金取引を提供するトレーダーズ証券の井口喜雄市場部長は3日と6日に出社し、相場急変時の顧客対応に備える予定だ。
三菱UFJ信託銀行の相川健治資金為替部次長は、GW中も在宅で相場をチェックし、ロンドンやニューヨークの拠点から報告を受ける。米雇用統計といった重要指標が連休中に発表されるため、円相場が大きく変動するリスクがあると同氏は指摘。「顧客は新たな戦略構築を迫られる可能性があり、連休明けに応えられるように準備をしていきたい」と語った。
--取材協力:日向貴彦.
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Daisuke Sakai