〔東京外為〕ドル、152円台半ば=株高などで上昇(5日午後3時)
5日午後の東京外国為替市場のドルの対円相場(気配値)は、堅調な日経平均株価などを受けた投資家のリスク選好意欲からドルが買われ、1ドル=152円半ばに上昇している。実需の買いもドルの支援材料。午後3時現在は、152円43~43銭と前週末(午後5時、152円56~57銭)比13銭のドル高・円安。 ドル円は早朝、米大統領選でトランプ前大統領優勢との観測が後退し、前日の米国市場で売られた流れを受け、おおむね152円10~20銭のレンジで取引された。仲値にかけては、連休明けの五・十日で国内輸入企業によるドル買い・円売りが入り、152円40銭台まで上昇した。正午にかけては、利益確定の売りで152円10銭台に下げる場面も見られた。 午後は、日経平均株価の堅調を背景に、一時152円50銭台まで水準を切り上げた。その後は、調整売りが出て152円30銭台となった。 東京時間は、「大統領選で両候補の接戦が報じられており、動きにくい地合いになっている」(外為仲介業者)という。結果を見極めるまで、引き続き米長期金利、日経平均株価を眺めながらの展開となりそうだ。 大統領選については、トランプ氏、ハリス副大統領のいずれが当選しても、「議会にねじれが生じれば政策実現の可能性が低下する」(資産運営会社)とされ、上下院の選挙結果にも注目が集まっている。 ユーロは正午に比べ対円で上昇、対ドルは小動き。午後3時は、1ユーロ=165円81~84銭(前週末午後5時、165円77~77銭)、対ドルでは1.0878~1.0879ドル(同1.0867~1.0867ドル)。