『コアラのマーチ』40周年 誕生した絵柄は約800種類 サウナに推し活 時代を反映するコアラも
さまざまなコアラの絵柄で人気の株式会社ロッテの商品『コアラのマーチ』は、今年3月に発売から40周年を迎えます。日テレNEWSでは、“商品化の際になぜコアラが選ばれたのか”、“なぜ六角形のパッケージにしたのか”など、気になる疑問をロッテ広報の谷口さんに伺いました。 【画像】ロッテ懐かしのガム復活のワケ
■固有種を学べるオリジナルパッケージ
今回ロッテは、様々な地球環境課題への取り組みとして、コアラのマーチのオリジナルパッケージとなる、『固有種のマーチ オーストラリア編』の受注販売を29日から開始しました。“地球上のいきものを知り、考え始めることが、これからの地球の未来を守る行動につながっていく。”という思いのもと、オーストラリアに住む固有種にふんしたコアラのマーチくんの絵柄と共に、固有種たちを取り巻く環境や課題を学べるオリジナルパッケージとなっています。
■『コアラのマーチ』誕生の経緯
1984年に誕生し、これまでさまざまなコラボや、絵柄でも話題となってきた『コアラのマーチ』ですが、“そもそもなぜ商品化の際にコアラが選ばれたのか”を聞いたところ、広報の谷口さんは「1980年当時、空洞型ビスケットにチョコレートを入れる技術を開発したところへ、1984年10月にオーストラリアから多摩動物公園にコアラ初来日のニュースが飛び込んできました。そこで当時の開発担当者はコアラブームを確信し、コアラの絵柄をプリントしたビスケットのコアラのマーチが誕生しました」と、1984年の時代を反映したニュースが、コアラのマーチ誕生のきっかけだったと明かしました。 また、コアラのマーチといえば“六角形のパッケージ箱”も特徴的。なぜ六角形にしたのかを聞くと「コアラといえばユーカリ。ユーカリの木の枝をイメージした六角形のパッケージにして、ごつごつした見た目も楽しめるようにしました」と、明かしました。
■“まゆげコアラ”は女子高生から広まった
コアラのマーチには、さまざまなコアラのイラストが描かれているのも特徴的で、見つけると幸せになれると話題になった“まゆげコアラ”の誕生の経緯を聞いてみると「1988年頃に女子高生の間で、幸せの“まゆげコアラ”ブームが到来しました。発売当初から存在した絵柄ですが、このまゆげコアラを見つけると幸せになれるというクチコミが広がり、雑誌やテレビで取り上げられるなどの大ブームになりました。実は“一生懸命ラッパを吹いているときの眉間のシワ”が“まゆげ”と勘違いされたことがきっかけでした。発売当初は絵柄に名前はありませんでしたが、お客様の口コミをヒントに、まゆげコアラと名付けました」と、意外な理由を明かしました。 発売当初は12種類の絵柄でしたが、これまでに約800種類の絵柄が誕生。谷口さんによると「すべての絵柄が同確率で入っているので“レア”は存在しないのですが、今の生活様式やトレンドを意識し、毎年差し替えを行っていて、現在は“サウナでととのうコアラ”や、“推し活コアラ”などがあります」と、時代を反映した柄を意識しているそうで、現在は365種類が製造されているそうです。