デンマーク女王、異例の「生前退位」 決断の裏には皇太子の「不倫疑惑」があった!?
デンマークのマルグレーテ女王が2023年の大みそか、わずか2週間後に退位すると発表したことは、多くの人々に驚きと衝撃を与えました。女王は現在、ヨーロッパで最も在位期間が長い君主であるだけでなく、デンマークでは過去およそ900年間、存命の君主が退位した例がないのです。 【写真】唯一の女性君主! マルグレーテ女王の50年をプレイバック さらに、女王は2016年には次のように述べ、「自ら退位することはない」と明言していました。 「これまでも、ずっとそうでした――生きている限り、(王位に)留まります。父も先代たちも、そうしてきました。私もそうするつもりです」
女王の「決断」の理由は?
マルグレーテ女王が退位の意向を表明すると、直後から「女王はなぜ考えを変えたのか」について、さまざまな憶測が飛び交い始めました。 女王自身は決断を下した理由について、「この役割を、次の世代に委ねるときがきたのかどうか――(2023年に受けた背中の)手術は、将来について考えるきっかけにもなりました」と語っています。 ただ、多くのコメンテーターたちは、この「タイミング」に注目しています。2023年11月、フレデリック皇太子の不倫疑惑が報じられていたためです。 約20年にわたってデンマーク王室について報じてきた王室ジャーナリストのフィル・ダンピエール氏はイギリスの『テレグラフ』紙に対し、その疑惑が浮上してからわずか数カ月後に女王が“予期せぬ発表”をしたのは、「驚くべき偶然に思える」として、こう語っています。 「女王は(皇太子夫妻の)結婚生活が破綻し、王室がメアリー妃を失うことになるのを恐れたために、こうした行動に出たのかもしれません」「離婚となれば、大問題になっていたでしょう。女王は以前から、メアリー妃は(王室にとっての)計り知れない財産だと考えてきました」 「(女王の退位の発表から)2週間後には、皇太子夫妻は国王と王妃として即位し、その立場で人生を歩んでいくことになります。女王は、そのことが夫妻の関係の修復と、結婚生活の継続につながると考えたのかもしれません」 フレデリック皇太子は、本当に浮気をしていたのでしょうか? そして、デンマーク王室には、ほかにも何か“ドラマ”といえることがあったでしょうか――? 以下、これらについて知っておきたいいくつかのことを、お伝えします。