医師の夫と渡米した日本人妻の”衝撃体験”! 私には意味不明な言葉を長女がスラスラと…
海外生活の困難
海外に住むうえで問題になるのは、なんといっても言葉だろう。当時の我が家で英語ができるのは晋だけだった。子どもたちはアルファベットすら知らない状態で渡航したのだが、地元の公立小学校や幼稚園に通ってのびのびと過ごしていた。 英語ができない生徒に対するサポート体制は万全で、通常授業とは別の教室で、マンツーマンで英語を教えてくれる。おかげで半年もたつ頃には、学校で必要な読み書きや日常会話などを自在にこなすようになっていた。子どもの成長は早い。 こんなこともあった。ある日、自宅に見知らぬ男性が訪ねてきた。私が応対したが、早口で何を言っているかさっぱりわからない。ところが、横で聞いていた長女はしっかりリスニングできていて、 「ホームレスの人のために、缶詰を集めているんだよ」 と通訳してくれたのには舌を巻いた。私も負けじと、郡が無償で提供する外国人向けの英語レッスンに通ったりしたのだが、残念ながら子どもたちほどには英語を身につけられなかった。 『牧師の「説教」の最中に会場中が笑いに包まれる!?…キリスト教徒の著者が見た日本とアメリカの「決定的な違い」とは』へ続く
若井 克子