<攻める・22センバツ倉敷工>選手紹介/2 増田光希二塁手/松嶋文音三塁手 /岡山
◇冷静に判断、チーム鼓舞 増田光希(ますだ・こうき)二塁手(2年) 「グラウンドキャプテン」として福島貫太主将と2人でチームを引っ張っている。常に周囲を冷静に見て指示を出すことを心がけ、試合中に気づいた点を指摘して選手内で共有するのが役目。秋季大会では逆境の場面でも常に前向きな発言でチームを鼓舞した。 「レベルの高いところで野球をしたい」と倉敷工に入学したが、練習が厳しく、行くことをつらく感じた時期もあった。しかし、仲間の頑張る姿に「自分も負けられない」と奮起し、乗り越えた。 打撃では広角に打ち分け、セーフティーバントなどの小技も使えるチャンスメーカー。「憧れていた甲子園に行くからには自分のできることを出し切りたい」と語る言葉には力がこもる。 ◇小技駆使、後者へつなぐ 松嶋文音(まつしま・もね)三塁手(2年) 打率4割2分9厘のアベレージヒッター。ミート率の高さとバントなどの小技を駆使するのが特徴で、「後のクリーンアップに打ってもらうために出塁するのが自分の役割」と力を込める。 座右の銘は「諦めなければなんとかなる」。1年の時に背番号「12」を付けて秋季県大会に出たが、オフシーズンの練習中に右の小指を骨折。けがを抱えながら下半身を鍛えたり捕球の練習をしたりと、できることを自ら探して取り組んだ。 素振りの段階から甲子園を意識して練習に取り組む。身体の強化にも励み、食事と筋トレで体重増加を図っている。「背中で語れる選手」になるのが理想といい、そのために日々、泥臭く、練習を重ねている。