衆院選、中国5県の構図と情勢 17小選挙区56人立候補
【島根】2選挙区とも三つどもえ
島根県内2選挙区の公示前勢力は自民党1、立憲民主党1。今回は1、2区とも両党と共産党が候補を擁立し、三つどもえの構図となった。候補者6人中5人が女性。1区は立憲民主党前職に自民党前職と共産党新人が挑む。2区は自民党前職に対し、立憲民主党と共産党が新人を擁立した。 1区は与野党一騎打ちだった4月の補欠選挙から構図が一変。補選で同区初の野党議席を得た立憲民主党前職は選挙区再選を狙う。自民党は比例中国前職が立ち、補選で失った党議席の奪還を目指す。補選では立候補を見送った共産党新人も浸透を図っている。 2区は前回と同様3人が立つ。再選を目指す自民党前職は政務官など1期目の経験をアピールする。公示直前に立候補表明した立憲民主党新人は知名度向上に注力する。共産党新人は市議の経験や福祉優先の政治を訴える。
【鳥取】立民新人、旧民主党系で15年ぶり立候補
鳥取県内2選挙区の公示前勢力は自民党2。1区は自民党前職に共産党新人が挑む構図が続いていたが、立憲民主党新人が旧民主党系では15年ぶりに立った。自民党前職は首相としての公務や各地への応援があり、妻や県議が地元の活動を担う。立憲民主党と共産党の新人は、それぞれ与党批判票の取り込みを狙う。 2区は7選を目指す自民党前職と前回復活当選した立憲民主党比例中国前職の争いに前回は野党共闘で立候補を見送った共産党新人が加わった。閣僚入りした自民党前職は地元入りが減るため県議たちがカバー。立憲民主党比例中国前職は街頭活動や集会を精力的にこなす。共産党新人は「政治とカネ」問題の訴えに力を入れる。
中国新聞社