広島電鉄の駅前大橋線、整備に大量の発泡スチロール 電車の営業線路では国内初
新しいJR広島駅ビル(広島市南区)に乗り入れる広島電鉄(中区)の新路線の高架の盛り土やホームの整備に、大量の発泡スチロールが使われている。道路では一般的な工法だが、電車の営業線路への採用は国内初。地下の広場や駅ビルにかかる重さを減らす目的で、広島市などと協議して決めた。 【写真と図解】発泡スチロールのブロックが敷き詰められている駅前大橋線の高架 新路線「駅前大橋線」は、駅前通りにU字型の擁壁を設け、駅ビル2階に向けて高さを稼ぐ。擁壁の内部は、縦1メートル、横2メートル、高さ50センチの発泡スチロールのブロック1740個で満たす。1個25キロほどで、作業員は抱えて運ぶ。細部は電熱線で形や大きさを整え、爪のついた金具で隙間なく固定していく。
中国新聞社