「生成AI」で「撮り鉄」問題の啓発へ--相鉄とアドビ、「無料撮影イベント」を開催
相模鉄道とアドビは11月1日、撮影・編集ワークショップ「楽しく撮り鉄!生成AIで鉄道写真をもっと簡単に!」を開催すると発表した。 イベントでは、駅や車両基地での撮影の後、アドビのコンテンツ制作アプリ「Adobe Express」により、写真に写り込んだ障害物の削除を体験する。このほか、臨時回送列車への体験乗車や、シミュレーション体験、トークショーなども実施するという。 イベントの定員は30人で、事前申込が必要となる。11月10日23時59分まで、応募フォームで受け付ける。応募者が多数の場合は、抽選で参加者を決定する。参加料金は無料だ。 鉄道写真を撮影する、いわゆる「撮り鉄」については、近年さまざまなトラブルが発生しており、一部では迷惑行為として社会問題ともなっている。中には、撮影の邪魔であるとして、柱や柵を引き抜く、樹木を勝手に伐採するなどの行為に及び、刑事事件に発展することもあるという。 このような状況において、相模鉄道とアドビでは、アドビの生成AI技術を活用することで、鉄道撮影に対する啓発につなげるものとして、本イベントを開催する。相鉄グループの広報担当者は、本イベントの参加費を無料とすることで、少しでも多くの人に応募してもらい、相模鉄道とアドビのソフトによる安全啓発といった思いを広げていきたいと、その意図を説明している。