【日本代表】北中米W杯アジア最終予選で〝リアル死の組〟を回避できるか 焦点は安全面の戦い
森保ジャパンは〝リアル死の組〟を回避できるか。国際サッカー連盟(FIFA)は20日に最新のFIFAランキングを発表した。今回の順位を基に、北中米W杯アジア最終予選の組み合わせ抽選(27日、クアラルンプール)が行われる。今大会からアジアの出場枠は8・5に拡大し、最終予選は18チームを3組に分ける方式に変更。抽選の際のポット分けは以下の通りとなった。 【ポット1】日本、イラン、韓国 【ポット2】オーストラリア、カタール、イラク 【ポット3】サウジアラビア、ウズベキスタン、ヨルダン 【ポット4】UAE(アラブ首長国連邦)、オマーン、バーレーン 【ポット5】中国、パレスチナ、キルギス 【ポット6】北朝鮮、インドネシア、クウェート ここで懸念されるのが、政情や治安で問題がある国々だ。ポット2では最も不安なのがイラク。イスラム国など過激派組織によるテロが続く中、2次予選ではホーム開催を敢行。試合が行われたバスラ県は外務省から渡航中止勧告が発出されており極めて危険だ。 ポット3のヨルダンは自国こそ安定しているとはいえ、戦闘が激化するイスラエルやパレスチナと隣接しており不安は拭えない。ポット4の国々は中東でも比較的治安がいいものの、政府関係者は「バーレーンは決して安全とは言いきれない」と警鐘を鳴らす。テロやデモが過激化しており、オーストラリア政府からは現在「テロの脅威と内乱のリスクがある」と警告が出されるほどだ。 ポット5のパレスチナはイスラエルとの戦闘激化で2次予選は中立地開催となったが、最終予選では自国開催を主張する可能性もある。そしてポット6では北朝鮮。2次予選も同組で一時はアウェーの平壌開催が決まるも、北朝鮮側がドタキャンして大騒動に。対戦となれば開催地にかかわらず騒動は不可避だ。日本は実力的には抜けているだけに安全面との戦いとなりそうだ。
東スポWEB