寿司以外も充実の回転寿司、高コスパだらけのサイゼリヤ…外食チェーン最強コスパメニューの結論
業界を知り尽くした″四賢人″が徹底討論して決定!
インフレの波は飲食チェーンにも押し寄せ、ワンコインで満足できるメニューはほぼ絶滅したと言っても過言ではない。では、1000円以下で食べられる至高のコスパグルメとは? スシロー、サイゼリヤ…最も幸せになれるメニューの組み合わせはこれ!【画像】 FRIDAYビジネスレポート企画でおなじみ、飲食業プロデューサーの須田光彦氏、B級グルメ探究家の柳生九兵衛氏、フードジャーナリストの長浜淳之介氏、フードアナリストの重盛高雄氏の″四賢人″が語り尽くした。 前編では『吉野家』『なか卯』などの丼ものチェーンや、『バーガーキング』などのハンバーガーチェーン、『餃子の王将』などの中華について徹底討論したが、後編では回転寿司チェーン&ファミレスについて激論する。 ◆1000円で楽しむ回転寿司 ――『スシロー』が都市店舗の最低価格を一皿150円に上げるなど、回転寿司業界も値上げラッシュ。さすがに1000円で楽しむのは難しいでしょうか……。 重盛 対象店舗数は少ないですが、『かっぱ寿司』のランチセット『にぎり12貫 人気ネタづくし』はお得です。握り12貫に茶碗蒸し、あおさの味噌汁が、1000円で食べられる。しかも16時まで注文できます。 柳生 『かっぱ寿司』はラーメンにもこだわりを持ち、有名店とコラボした『本格ラーメンシリーズ』は累計30シリーズを超えています。当たりハズれの波はあるものの、注文してみる価値ありです。 長浜 回転寿司のラーメンはハズれても量が少ないのでダメージは小さい。『はま寿司』のラーメンはハズレがないイメージです。有名店のラーメンは、今や1000円超えが当たり前。ワンコインで食べられるラーメンはありがたい。『スシロー』でも、ラーメンをメインにして2~3皿寿司を食べれば1000円以内に収まり、満足度も高い。 『くら寿司』の『うな丼』も旨いです。専門店に行けば4000~5000円ですが、『くら寿司』なら780円で、プラス1~2皿頼めます。 海鮮を楽しみたい場合は、『スシロー』が展開している『杉玉』という居酒屋がオススメです。夜は高めですが、ランチが非常にお得なんです。マグロやハマチ、サーモンにイクラなど8種類のネタが豪快に盛り付けられている『舟盛り丼』は、なんと赤だし付きで990円です。 柳生 ご飯も大盛り無料です。ただ、限定10食なんですよね……。 重盛 『舟盛り丼』に間に合わなければお昼の握り『幸』が赤だし付きで1000円。バルサミコ酢と黒酢を配合したシャリが絶品です。 ――ファミレスについていかがですか? 長浜 1000円以下で考えると、『サイゼリヤ』が最強でしょう。オススメは『アロスティチーニ』(ラム肉串焼き2本・400円)。これに『ほうれん草のソテー』(200円)、『赤グラスワイン』(120ml/100円)を加えても700円です。 柳生 ランチメニューもお得。『牛100%ハンバーグ』(ライス・スープ付き・600円)に『ランチドリンクバー』(100円)という組み合わせでも700円に収まります。 須田 ただ、『サイゼリヤ』で最もコスパが高いメニューは、やはり『ミラノ風ドリア』(300円)でしょう。他社どころか世界を見渡しても、あの価格でミートソースの旨味やチーズのコクと大満足の食べ応えを両立した商品を提供できるレストランはありません。 ◆結論、最も幸せになれるメニューは… ――結論に移ります。ここまで挙げてきたチェーン店の中で、予算1000円で最も幸せになれるメニューの組み合わせはどれでしょうか? 須田 お腹いっぱい食べたいのであれば、やはり『松のや』の『ロースかつ定食』をオススメしたい。 柳生 ライス・味噌汁おかわり自由は、他のチェーンにはない強みです。 長浜 私の推しは『杉玉』の『舟盛り丼』ですね。1000円以下で楽しめるコスパグルメの中で、『舟盛り丼』の豪華さは群を抜いています。 柳生 『𠮷野家』の『朝牛セット』も捨てがたい。朝は『𠮷野家』で『朝牛セット』を食べ、昼は『杉玉』で『舟盛り丼』を楽しみ、夜は『松のや』の『ロースかつ定食』で締めくくるというコースが最強ではないでしょうか。3食で2200円程度で楽しめるうえ、大量のカロリーを摂取できる。幸せになるに違いありません(笑)! 長浜 牛丼に魚に揚げ物と、ジャンルもほどよく散っていて飽きも来ませんね。これが本日の結論ということでよろしいでしょうか? 須田・重盛・柳生 異議なし!! 4氏の激論は2時間にも及んだ。値上げラッシュは2025年も続く見込みだが、細かく見ていけば、まだまだお得なメニューは眠っている。 『FRIDAY』2025年1月3・10・17合併号より
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