競馬新聞「馬サブロー」が誇るＰＯＧマスター、塩手智彦（栗東）と木村拓人（美浦）がお送りするＰＯＧ情報。東西のトレセンでつかんだ情報をお伝えします。 　７月２８日の新潟新馬戦（芝１６００ｍ）はエピファネイア産駒のプロクレイア（牝、小林）が後方追走から徐々に追い上げると直線で鋭い脚を繰り出し、好位追走から押し切りを図った２着馬をゴール前でとらえてＶを決めた。レースを振り返って、師は「スタートは少し遅かったですが、４角でスッと前へ取りついて、直線でもいい脚を使ってくれて、最後は前の馬をきっちりかわしてくれました。内側が有利の馬場状態でもありましたし、着差以上に強い内容だったと思います。ノーザンファームしがらきのスタッフがいい状態で送り出してくれたことも大きかったと思います」と勝ちっぷりを高く評価し、関係者にも感謝の言葉を述べた。放牧を挟んで、次走は同舞台の新潟２歳Ｓ（２５日・新潟、芝１６００ｍ）を予定している。 　次週以降の注目新馬は２頭。ハイファイスピード（牝、宮本）は１０日の中京新馬戦（芝１２００ｍ）を国分恭Ｊで予定している。師は「父がビッグアーサーで母はデグラーティアだからね。芝１２００ｍのここを目標に調整を進めてきた。１週前はＣＷで半マイルからしまい重点。併せた相手が動いたので遅れたが、動き自体は良かった。週末にゲート練習をやって、いい状態でレースに迎えると思う」と手応えを口にした。母はデビュー３連勝で小倉２歳ＳをＶ。偉大な母を目標に、まずは初陣Ｖを目指す。 　宮厩舎の増井助手が「いい馬がいるよ」と教えてくれたのがマイネルチケット（牡、父ダノンバラード）。厩舎の先輩で短距離を中心にオープンまで出世したエントリーチケットの初子で、１１日の新潟新馬戦（芝１６００ｍ）か、１７日の中京新馬戦（芝１４００ｍ）を予定している。同助手は「芝向きの軽い走り。いい前進気勢があって、動きもいい」と称賛。「（７月３１日の栗東坂路で）いい時計が出たし、人気になりそうだね。馬体のバランスが良くて、いいバネ、いい瞬発力がある。初戦から楽しみ」と大きな期待を寄せている。（馬サブロー栗東支局・塩手）