支持者「トランプ氏に敬服」 銃撃の恐怖下、右手の拳掲げ
【バトラー共同】トランプ前米大統領の暗殺未遂事件の現場となった選挙集会に参加した舗装工ステファン・グリーンウッドさん(56)が14日、共同通信に当時の状況を証言した。響く銃声に恐怖を感じていたさなか、壇上で拳を掲げたトランプ氏に「本物の強さを見た」と述べ、深まる敬服の念を隠さなかった。 支持者数千人が参加した東部ペンシルベニア州バトラーでの集会で、グリーンウッドさんはトランプ氏との距離は100m弱だったと説明した。突然花火のような音が響いたのは、演説の冒頭だった。 状況をのみ込めずにいると、周囲の支持者が全速力で走り出した。「顔の辺りを撃たれたぞ」。擦れ違いざまに聞こえた叫び声で、右耳から血を流しているトランプ氏が何者かに銃撃されたのだと理解した。 身の危険を感じていると、壇上にいるトランプ氏が立ち上がり、右拳を力強く振り上げて見せた。「やはり信じられないほど強い男だ」。地鳴りのような「USA」コールが起きる中、感動を覚えずにいられなかった。