【解説】遠く離れた北朝鮮からの揺れをキャッチし震源と規模を推定 “核実験”と通常地震の違いは?
■通常の地震と異なる「核実験」の地震波はP波がいきなり大きく
一般的な地震波形は、P波と呼ばれる初期微動があって、その後、S波、大きな揺れがやってくることが多いとされています。しかし2017年と2016年の核実験の際、中国の牡丹江で捉えられた地震波形をみると最初のP波が大きな揺れになっています。このような波形は何かが爆発した時に見られる特徴です。
■北朝鮮「核実験」による、地震の規模は次第に大きく
2006年以降、北朝鮮がおこなった核実験の際の地震の規模です。マグニチュードに換算するとM5前後のものが多くありましたが、直近の2017年の際の規模はM6.1でした。 ▼2006年10月09日M4.9 ▼2009年05月25日 M5.3 ▼2013年02月12日 M5.2 ▼2016年01月06日 M5.0 ▼2016年09月09日 M5.3 ▼2017年09月03日 M6.1