補助金停止で苦境に立つ朝鮮学校、ひねり出した意外な対策が大人気 日本人ボランティアも次々応募、でも「美談じゃない」学校なのに保健室の先生すらいなかった
外部の人が朝鮮学校に関わることは少ない。補助金問題で抗議運動を行っても参加者は関係者ばかりで、高齢化も課題だった。外部の人々と補助金問題を考える機会になればと、学校は今年からボランティアの募集を開始した。 告知に20~50代の男女10人が手を挙げた。みんな日本人で、きっかけは人それぞれ。近くに住む50代の女性は「購入するだけでなく、学校のために何かできないかと思って」と話す。Kポップファンだという30代女性は、「韓国にいる『推し』に恥じないことをしたいと思った」と明かしてくれた。 ▽「また来たい」後日届いたメッセージ ボランティアは保護者らとキムチの箱詰めや発送作業を行い、イベントに来た客に商品を手渡した。休憩時には好きなキムチや韓国ドラマの話で盛り上がり、学校に関する質問も相次いだ。 後日、ボランティアからこんなメッセージが学校に届いた。 「キムチの発送作業以外にも何かあれば声をかけてほしい」「また来たい」
ある学校関係者は「募集前は緊張したが、すてきな縁にめぐまれた」と笑顔を見せた。