丘みどり初主演舞台『おちか奮闘記』公開稽古実施 稽古写真&コメント到着
2024年12月19日、丘みどり初の主演舞台『おちか奮闘記』の公開稽古が行われ、稽古写真とコメントが到着した。 【全ての画像】『おちか奮闘記』公開稽古の模様(全17枚) 原作は『明治一代女』や『風流深川唄』などで知られる川口松太郎の名作『浪花女』で、今回はタイトルを新たに、音楽性の高い作品に仕立て直して届けられる。明治初期の大阪を舞台に、義太夫節三味線方・豊澤団平の芸に惚れて妻となったおちかが、人形浄瑠璃『壺坂霊験記』を完成させるまでを描く。 キャストは、おちかを演じる丘のほか、人形浄瑠璃の三味線奏者・豊澤団平役で三田村邦彦、おちかの母親・お政役で河合雪之丞、大阪松島の人形遣い・文吉役で賀集利樹、団平を師とあおぐ竹本春子太夫役で松本慎也、大阪松島の芸妓・おくに役で瀬戸摩純が出演する。 舞台稽古では、1幕より、芸に生きる夫・団平(三田村)のためには周囲の意見にも聞く耳を持たない、おちか(丘)の気の強さが表れているシーンと、2幕からは、弟子への情を見せる団平が、情のわからないおちかに対し「大阪へ帰んなはれ」と言い放つ、緊迫感漂うシーンが公開された。 この日丘は、劇中で歌う楽曲も披露。美空ひばりの名曲「芸道一代」と、自身の「別離(さよなら)の切符」を歌った。 <出演者 コメント> ■丘みどり 演技が初めてで、舞台のことは何もわからずに、戸の開け方から座り方、背中を向けない回り方、ひとつひとつの所作を教えていただいて、お勉強させていただいている毎日です。この舞台を通して、本当の夫婦愛とは何か、人の世の情けとは何かに気づいていく、おちかの心の変化や成長を見ていただけるよう、そして観終わった時には「あ、丘みどりって、演歌歌手だったね」と後から思っていただけるよう、舞台女優として観ていただける舞台にできたらと思っております。今、お稽古真っただ中で、まだまだこれからどんどん良くなっていけたらと思っておりますので、本番の日、ぜひ観に来ていただけたらと思います。 ■三田村邦彦 毎回、この稽古場でギャラをいただきながら、丘みどりさんの生歌、生声を聴かせていただいて、大変嬉しく思っております。と、言ってギャラはいらないということはありませんが(笑)。この作品、幕開けが明治8年の1月なんです。今日ご覧いただく場は、それから9年経って明治17年です。その次に観ていただくのが、明治19年という月日の流れがありますので、それを念頭にご覧いただけると嬉しく思います。 ■河合雪之丞 三田村さんもおっしゃっていましたけど、丘みどりさんの歌を聴かせていただいて、ただただ満足して、稽古場で喜んでいる毎日でございます。丘さんも初めての舞台とは思えないほど素敵なおちかを演じてくださっていまして、丘さんの演技と歌と両方楽しめる2倍おいしい舞台でございますので、ぜひ皆様、三越劇場に足をお運びいただければと思っております。 ■賀集利樹 私も稽古場で丘みどりさんの生歌を聴けるということで、毎日幸せに思っております。今回『おちか奮闘記』という作品を観て楽しんでいただくのはもちろん、この作品を通して、日本の伝統芸能である人形浄瑠璃をひとりでも多くの人に認知していただき、興味を持っていただけるようにつなげられればと思っております。 ■松本慎也 春子太夫(役)といたしましては、愛する浄瑠璃に対する思い、そしてお師匠さんに対する思いを大切に、毎公演新鮮に板の上で人生を生きられるようにつとめたいと思います。本当に丘さんの歌が素晴らしく、心強い先輩方もたくさんいらっしゃるし、皆さまの情に訴えかける、お正月に観終わった後に心があたたかくなるような素敵な作品だと思いますので、ぜひひとりでも多くのお客様に劇場にお越しいただきたいと思います。 ■瀬戸摩純 毎日稽古をしているんですが、とても新鮮で楽しくて。これだけのイケメンが揃って、さらにこのお美しいおふたり(丘&雪之丞)。みなさん外見だけではなく内面も美しいから、(稽古場は)空気清浄機いらず。本当にピュアで綺麗な空気の中で稽古をやらせていただいて、そのおかげで川口先生の人情話、情愛を表現できるんじゃないかなと思っております。 <公演情報> 令和七年 正月公演『おちか奮闘記』 作:川口松太郎(『浪花女』より) 補綴・演出:成瀬芳一 【出演】 おちか:丘みどり 沢田屋女将 お政:河合雪之丞 竹本春子太夫:松本慎也 芸妓 おくに:瀬戸摩純 人形遣い 文吉:賀集利樹 豊澤団平:三田村邦彦 森本健介 三原邦男 鈴木章生 児玉真二 川上彌生 河合誠三郎 河合穗積 喜多村次郎 有原遣智 伊庭朋子 日程:2025年1月2日(木)~26日(日) 会場:東京・三越劇場