ロス五輪代表、最速で27年春決定 日本記録の大幅更新で―マラソン
日本陸連は11日、2028年ロサンゼルス五輪のマラソン代表選考方針を発表した。 日本記録を大幅更新すれば27年3月に代表入りを決められる「ファストパス」を導入。男子は2時間3分59秒、女子は2時間16分59秒を突破した最速の選手が五輪参加標準記録を有効期間内にクリアしていれば、代表に決まる。 ファストパスの設定記録は五輪で表彰台を目指せる水準として決定した。高岡寿成シニアディレクターは「多くの選手が本気で挑戦してくれれば、日本のレベルは必ず上がる」と強調。突破して五輪代表に決まった選手は27年世界選手権(北京)の出場権も手にでき、「ペースメーカーがいない世界大会をうまく活用して、五輪に合わせてもらいたい」と述べた。 陸連は21年東京、24年パリ両五輪に続き、代表選考会としてマラソングランドチャンピオンシップ(MGC)を27年秋に開催。この時点までに男女各2人が代表に決まり、残り1枠はその後のMGCファイナルチャレンジも踏まえて選ぶ。 レースでの記録や順位に応じたポイントで争う「ジャパンマラソンチャンピオンシップ(JMC)シリーズ」は「MGCシリーズ」に改称し、26年愛知・名古屋アジア大会や27年世界選手権の代表選考に生かす。