「シルエイティ」ってもうないの? 「鬼キャン」も「どっかんターボ」も今や死語!? 懐かしの走り屋用語はなぜ使われなくなった
ゼロヨン
グリップやドリフトと並ぶ走りのカテゴリー、ゼロヨンも最近ではあまり耳にすることがない。とはいえジャンルそのものが衰退したワケではなく、ドラッグと言い換えられることが多いように感じる。時代とともに埠頭などの非合法なストリートゼロヨンが減って、サーキットでの正式な競技へと移行したのが主な理由だろうか。
タックイン
テクニックでほぼ死語に近くなったのはタックイン。重量物がフロントに集中しているFF車はアンダーステアの傾向が強く、意図的にテールスライドを誘発して向きを変えるためのテクニックだ。以前はFF乗りなら必ず身に付けるべきテクニックと言われたが、近年はシャシーや足まわりに性能が劇的に高くなったおかげで、アンダーステア傾向が減りタックインを必要としなくなった。
どっかんターボ
最後はターボエンジンを搭載したクルマでブーストが急激に立ち上がったり、アクセルを踏んでから加速までの時間差が大きいことを指すどっかんターボ。制御する技術が発展途上だった時代がゆえの特性であり、最近はNAのように自然なフィーリングのターボが大半だ。当然ながらドライバーにとっては扱いにくいどっかんターボだが、それをねじ伏せて走らせるのがステータスになる時代でもあった。