國學院大學・山本歩夢 復活を待ち続けた平林清澄との絆 入学時から2人が描いた箱根駅伝の優勝へ
■全日本で復活の走りに友の思いは 2人の夢を実現へ、箱根駅伝に挑む
迎えた11月の全日本大学駅伝。6区を走る山本選手は、トップと41秒差の2位でタスキを受けます。 懸命に前を追う山本選手の到着を待つのが平林選手。山本選手は区間新記録の快走で、先頭との差を一気に4秒差に縮めました。 復活した友からタスキを受けた7区の平林選手も区間2位の力強い走り。國學院大學は最終区で逆転し、全日本を初めて制しました。 山本選手は「ここで区間賞を取れたことが自信になったので、まずはよかったなって一安心」と笑顔。平林選手は「タスキをもらったときはうれしかった。あいつからもらうタスキは元気出ますね」と笑顔がはじけます。 そして全日本後、山本選手のIDパスにはまたも平林選手からのメッセージが書かれていました。 “歩夢ならできただろ?復活おめでとう。そしてありがとう。ずっと待ってた。「おかえり」「ただいま」ってグータッチよりすごい襷リレーができた。「ただいま」って聞こえたよ。2人でつかんだ日本一。あと一つ。” 「関東インカレの続編じゃないですけれど、書きましたね」とにやりと笑う平林選手は、「あいつは全日本より箱根で上がってくる。ここで終わりの男じゃない」とさらなる期待。 山本選手は「常に平林が道をつくってくれた。箱根で優勝を目指せるチームになっていると思うので、箱根で優勝して最高の形で終わりたい」と、力を込めます。 出会ったときから語り合った夢、“箱根駅伝の優勝”は片時も揺らぐことはなく。自分たちで叶えるために、101回大会に挑みます。