沖縄のビーチをキレイにして地域とつながる!「プロジェクトマナティ」に参加したら、旅が大充実した!!
金城さんによると、ほとんどの観光客が過ごしているのは人工のビーチだそう。プロジェクトマナティには、「ビーチクリーンで天然海岸に降りて、沖縄の海と仲よくなってほしい」という想いも込められている。 「沖縄の海は生態系がとても豊か。カニやヤドカリ、さまざまな植物と触れながらごみを拾うことで、環境保護への意識が変わると思うんです。とくに北風が強い冬は、毎日拾っても間に合わないほどのごみが漂着します。ごみを拾っていると、1000本以上のタバコの吸い殻が落ちていたり、外国語のラベルがついたペットボトルが大量に流れ着いていたりと、さまざまな現象を目の当たりにします。海に捨てられたごみだけではなく、街なかのごみも河川を通じて海まで流れてきていることがよくわかる。海洋ごみを根本からなくすには、社会全体を変えないとダメなんですよね。ビーチクリーンで無心にごみを拾って、キレイになる達成感を味わうことで、ごみへの意識が変わる。やがて、社会も変わっていくといいな、と思っています」
海洋ごみに海温の上昇による生態系の変化、サンゴの白化など、沖縄の海はいくつもの問題を抱えている。多くの人がその解決に向けて、日々頑張っているという。 「沖縄は島なので海と陸がとても近く、農業でつかう肥料も農薬もダイレクトに海に流れてしまうんです。その結果サンゴの元気がなくなって、生態系も崩れてしまう。でも、海の中の問題って、なかなか伝わりにくいんですよね。私自身、海は大好きだったけど、あまり知識はなかった。あるとき座間味ビーチへシュノーケリングに行って、いつものように日焼け止めを塗っていたら、『その成分がサンゴを傷つけるんだよ』と言われて、大きなショックを受けたんです。そこから『そもそもサンゴって何?』『日焼け止めってどうなの?』といろいろ調べて、『サンゴにやさしい日焼け止め』をつくりました」
ビーチクリーンのいらない日を目指して
プロジェクトパートナーの「隠れ家カフェ清ちゃん」のオーナーは、シーグラスアーティストでもある春奈さん。店内には海洋ごみのシーグラスを拾い集めてつくられた、龍やイルカなどのアートが飾られている。ウッドデッキからは、美しい沖縄の海を一望できる。ランチタイムの営業が落ち着く15時から、プロジェクトマナティの受け入れをスタートしている。